iPhoneで写真やビデオを撮りまくり、目についたアプリは片っ端からインストールでいつも容量ギリギリ、という人を見かけることがあります。空きが必要になったらアプリを削除すればいいや、という考えなのでしょうが、ソフトウェアアップデートとなると話は変わってきます。
ソフトウェアアップデートは、たくさんのファイル/データが格納されたiOSパッケージをiPhoneにダウンロードし、展開(圧縮/書庫化されているパッケージを復元する処理)という流れで実行されます。そのためにはiOSパッケージの容量の数倍にもなる空き容量を確保しなければならず、不足している場合はアップデートを開始できません。容量ギリギリで使用していると、ソフトウェアアップデートに含まれる便利な新機能や不具合修正の恩恵にあずかれない、ということになります。
空き容量は写真/ビデオやアプリを削除して回復することになりますが、必ずしも作業が必要になるわけではありません。ソフトウェアアップデート開始時に空き容量不足と判定された場合には、App Storeから再ダウンロード可能なアプリの本体部分が削除されます(アプリが作成したデータはそのまま)。
それでも容量不足が解消されない場合は、パソコンの機能でアップデートする手があります。iPhoneをLightningケーブルでパソコンに接続し、iTunesかFinder(macOS Catalinaの場合)のiPhone管理画面で「アップデート」ボタンをクリックすればOKです。
iPhone単独でソフトウェアアップデートする場合は、iOSパッケージの数倍もの空き容量を確保しなければなりませんが、パソコンと接続する場合はiOSパッケージより若干多い程度の空き容量があれば足ります。写真/ビデオやアプリを削除したくない、という場合はこちらの方法を使いましょう。