オリンピック聖火リレープレゼンティングパートナーのコカ・コーラ社は、3月26日から始まる東京オリンピックの聖火リレー本番で使用される3台のオリジナル車両を公開した。
2月12日に開催されたPRイベントには元競泳選手の北島康介さんと、一般聖火ランナー7名が集結。約1カ月後に迫った東京2020オリンピック聖火リレーを前に、一般聖火ランナーたちが意気込みを語った。
「コカ・コーラ」レッドのオリジナル車両
オリンピック聖火リレーでは、聖火ランナーとともにチームコカ・コーラのオリジナル車両が、全国をまわって聖火リレーを盛り上げる。今回お披露目されたのは、聖火リレーとともに隊列を組んで伴走する車両と、聖火リレーの隊列より先にルートを回り、沿道に隣接している店舗の駐車場などに停車する2種類のイベント車両。
伴走車の「コンボイ車両」は10トントラックを改造した全長約12メートルの車両で、聖火ランナーがそれぞれのスタート地点に到着後、聖火リレールート上を走行。時速6キロほどで聖火ランナーを先導しながら、聖火ランナーを応援する。
屋根部分にはDJブースが設置されており、フロント部とリア部に施されたLEDディスプレイには地域の人々や聖火ランナーに向け、オリジナルメッセージを表示するという。
また、全国約400箇所に30分ほど停車する「フォトブース車両」は、人力車をイメージした牽引車両で、本物のトーチを使用して記念写真を撮影することが可能。2階建ての「特別観覧車両」は、全国約250箇所で聖火リレーが通過するまで90分ほど停車し、車両の2階部分から聖火ランナーを応援できる。
各地で聖火リレーイベントを開催
イベントには、全国各地から集まった年齢も職業も多様な一般聖火ランナー7名が登場。大学2年の頃に熊本地震を経験したという野口真未さんは、「熊本を元気にしたい、心の復興の旗振り役になりたいという思いで応募しました。今回のオリンピック聖火リレーでは、私を今まで支えてくれた両親や熊本の方々へ笑顔と元気を届けられるように頑張りたいと思っています」と、意気込みを語った。
オリンピック聖火リレー本番では、コカ・コーラ社製品やオリジナルデザインのマフラータオルが、聖火リレールートの沿道などで配布される。また各最終市区町村では、聖火の到着を祝う「セレブレーション」も開催され、ランナーが聖火を聖火皿に灯すセレモニーも行われるとのことだ。
さらに、聖火の到着前には各都道府県の実行委員会やプレゼンティングパートナーによるプログラムを実施する予定で、同社主催のステージでは、各地域の人々との繋がりが強い全国111の中学・高等学校の学生や団体が、ダンス・吹奏楽などのパフォーマンスを披露するという。
最後に、2016年にコカ・コーラ・チーフ・オリンピック担当・オフィサー(COO)に就任している北島康介さんはイベントを振り返り、「聖火リレーまで、もうすぐなんだなと実感が湧きましたし、今日はすごくワクワクさせてもらいました。ランナーの方々は緊張もされていましたが、ぜひ楽しんでもらって一緒にオリンピックを盛り上げていきたいなと思います」とコメントしていた。
なお、開会式前夜の7月23日は、当日の最終聖火ランナーの到着地である芝公園で同社による特別イベントを開催予定。各地のセレブレーション会場は組織委員会のホームページから確認してみてほしい。