アイドルグループのKis-My-Ft2が、7カ月にわたって密着を受けたフジテレビのドキュメンタリー番組『連続ドキュメンタリー RIDE ON TIME』(毎週金曜24:55~ ※関東ローカル)が、きょう14日から放送される。
グループ活動のみならず、俳優としての活躍もめざましいKis-My-Ft2。昨年12月、ドラマ『グランメゾン東京』(TBS)でフレンチレストランの若き料理人を演じる玉森裕太に密着した。小道具の野菜の箱を待ち時間もひたすらに抱え続ける玉森は「小道具も自分の芝居のアイテム。小道具から離れたくないという感覚なのかな」と話す。
仕事に向き合うこの姿勢の原点にはデビュー前の苦い記憶があった。「後輩が先にデビューしたときは精神的にも結構しんどかった。でも結果、それがバネになって腐らずにできた。さらに火がついた」と当時を振り返る。
北山宏光は、主演舞台に挑んでいた。演じたのは、仮想空間で起きる犯罪を取り締まる捜査官という難しい役。共演のベテラン俳優たちの胸を借り、1つ1つのセリフを納得いくまで議論する。
グループであることを何よりも大切にする北山は「個人の仕事もグループがないとできないし、最終的にはグループのためにやっている感がある」という。「なんでもない7人で、どうやったら人気になるかなって考えてCDデビューできて、東京ドームでできるようになって、バラエティもみんなでやってて。めっちゃやりがいあるじゃん」と、7人の歩んだ歴史を語る。
藤ヶ谷太輔は、初めてのミュージカルに挑んだ。多くの女性を魅了する男が真実の愛を知る物語で、主人公ドン・ジュアンを演じる。ミュージカル独特の発声を一から学ぶ。さらに、フラメンコも物にしなくてはならない。藤ヶ谷は「全部が難しい、初めてなので」と厳しい稽古を重ねる。迎えた千秋楽のカーテンコール、藤ヶ谷は観客の前で感極まって涙をこぼした。
この舞台が始まる前に大切な人を亡くしていた。「ジャニー(喜多川)さんはミュージカルが大好きだったから。亡くなってしまったのが稽古期間でどうしようかなと思ったけど、ジャニーさんはよく“Show must go on”と言っていたので、なんとか全公演走り抜くことができた」「怖かったですね。でもジャニーさんが見守ってくれているんだろうなってずっと思っていたので。耐えて耐えて逃げずに挑戦してよかった」と語った。
藤ヶ谷はグループについて「王道のジャニーズで全員が王子様みたいな、そんなグループでもないですし」と語る。デビュー以来バラエティ番組で地道に人気を獲得してきた。横尾渉、宮田俊哉、二階堂高嗣、千賀健永の4人に至っては「舞祭組」という異色のユニットを組み、知名度を上げてきた。決してアイドルの王道をたどってきたわけではない7人は何を思い、ここまで歩んできたのか。
北山が言う「なんでもない7人」が次に見据える未来の景色はどんなものなのか…。
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