俳優の鈴鹿央士が、「第74回毎日映画コンクール」でスポニチグランプリ新人賞を受賞し13日、神奈川・ミューザ川崎シンフォニーホールで開催された表彰式に出席。芸能界デビューのきっかけとなった女優・広瀬すずと初対面したときの感想を語った。
同賞は毎日新聞社とスポーツニッポン新聞社などが主催している映画賞。鈴鹿は、『蜜蜂と遠雷』での演技が評価されて受賞した。
トロフィーを受け取り、「このたびは素晴らしい賞をいただけて光栄に思っています」と喜びのコメント。「正直なことを言うと、何をしゃべるか考えてないんですけど、思ったことを言わせていただきます」と前置きしてから、「映画を作るって、いい大人たちが真剣に一つの作品に向かい合って、いい作品を作るんだっていう思いで毎日毎日過ごしているっていうのが本当にかっこよくて、そういう大人になりたいなと思っている、いまこの頃という感じです」と初々しく語った。
鈴鹿の芸能界デビューは、広瀬すずが映画の撮影で鈴鹿の高校を訪れた際にスカウトしたことがきっかけ。そのときの出会いについて、鈴鹿は「僕が通っていた学校に来られて、僕は友達と『芸能人を見に行くぞ!』って見に行って」と振り返り、「俳優さんを見るのが初めてだったので、こんなに顔が整っていて、顔がちっちゃくて、本当にいるんだなと。宇宙人みたいな感じでした」と当時の衝撃を告白。その頃は、自分が芸能人になるイメージはまったくなかったそうで、「岡山の田舎に住んでいたので、関係ない世界だろうと思っていて」と語った。
「第74回毎日映画コンクール」受賞結果
■作品部門
日本映画大賞:『蜜蜂と遠雷』(石川慶監督)
日本映画優秀賞:『新聞記者』(藤井道人監督)
外国映画ベストワン賞:『ジョーカー』(トッド・フィリップス監督)
■監督・脚本部門
監督賞:石川慶『蜜蜂と遠雷』
脚本賞:阪本順治『半世界』
■俳優部門
男優主演賞:成田凌『カツベン!』
女優主演賞:シム・ウンギョン『新聞記者』
男優助演賞:吉澤健『凪待ち』
女優助演賞:池脇千鶴『半世界』
スポニチグランプリ新人賞:鈴鹿央士『蜜蜂と遠雷』
スポニチグランプリ新人賞:関水渚『町田くんの世界』
田中絹代賞:風吹ジュン
■スタッフ部門
撮影賞:クリストファー・ドイル『ある船頭の話』
美術賞:磯田典宏『カツベン!』
音楽賞:RADWIMPS『天気の子』
録音賞:藤本賢一『半世界』
■アニメーション部門
アニメーション映画賞:『海獣の子供 』(渡辺歩監督)
大藤信郎賞:『ある日本の絵描き少年』(川尻将由監督)
■ドキュメンタリー部門
ドキュメンタリー映画賞:『えんとこの歌 寝たきり歌人・遠藤滋』(伊勢真一監督)
■TSUTAYAプレミアム映画ファン賞
日本映画部門:『凪待ち』
外国映画部門:『ジョーカー』
■特別部門
特別賞:宮本まさ江(衣装)