ラグビー元日本代表の大西将太郎、ラグビー芸人のしんや、スポーツ実況アナウンサーの矢野武がこのほど、北海道・札幌の第71回さっぽろ雪まつり会場内で開催された「J:COM × J SPORTS × WOWOW presents ラグビースペシャルトークショー」に出席した。
昨年のワールドカップとラグビーブームについて、大西は「ワールドカップがゴールではなく、これからが大事。今はWOWOW、JSPORTS、J:COMが垣根を超えてONE TEAMになり、ラグビー文化を広げてくれている。そして、観客の皆さんのご協力があってこそラグビーは広がっていくと思う。僕のことを嫌いになってもいいけど、ラグビーのことは嫌いにならないでください」と会場の笑いを誘った。
また、昨年のワールドカップをきっかけに"にわかファン"が増えたことが話題となったが、これからラグビーを見る人たちに向けて大西は「競技場で見て不思議に思ったシーンを覚えておき、家に帰ってからテレビでもう一度見る"二段階観戦"がオススメですね」とアドバイス。しんやは「まずは、3つのルールを覚えておくと良いと思います。ノックオン(ボールを前に落としてしまう反則)、スローフォワード(ボールを前に投げる反則)、ノットリリースザボール(タックルを受けて倒されたプレーヤーがボールを離さない反則)を覚えておくだけでも、試合の見方が分かってくるはず」と解説した。
続いて話題は、1月12日から始まった「ジャパンラグビー トップリーグ2020」へ。注目選手として大西が挙げたのが竹山晃暉(パナソニック ワイルドナイツ)選手で、「もちろん日本代表選手は注目ですが、次のワールドカップに向けてニュースターが誕生してほしいですね」と期待を寄せた。しんやは、同じく竹山晃暉選手と松島幸太朗選手(サントリーサンゴリアス)をピックアップ。「彼らがボールを持ったら、圧倒的に試合が盛り上がります!」と熱弁をふるった。
さらに、2月1日に開幕したヨーロッパのラグビー強豪6カ国が参加して行なわれる大会「シックス・ネーションズ」に話がおよぶと、大西は「ワールドカップで日本はアイルランドに勝ちましたが、実は今まで勝ったことがなかった相手でした。アイルランドはそれぐらい強く、伝統あるチーム。これからは、こういった強豪にもコンスタントに勝たなければなりません。ぜひ、『シックス・ネーションズ』を見て、次のワールドカップに向けて世界のチームの情報収集をしてほしいです」と解説。
今回の大会における優勝チーム予想について質問されると、大西は「フランスは昨年のワールドカップで若い選手を多く使っています。前回のワールドカップで優勝するよりも、2023年の自国開催大会で優勝したいという思いから経験を積ませたのだと思います。それがあって一皮向けた今、さらに強さを増していると感じます」と分析。シックス・ネーションズの第1節でフランスがワールドカップ準優勝のイングランドを破る絶好のスタートを切ったことにも現れているとも述べた。しんやは、「攻撃的なラグビーで、ワールドカップで準優勝という結果を残しているイングランド」と予想した。
イベントの最後には、ゲストそれぞれからラグビーに対する想いをコメント。大西は「これからがラグビーの勝負だと思います。スポーツは、より良い社会をつくる意味でも必要なもの。ラグビーもその中の一つとして応援してほしいですね」と語りかけた。しんやは「ラグビーは今、WOWOW、JSPORTS、J:COMで見ることができます。視聴機会も増えて、ラグビーを楽しむ環境が整ってきました。皆さんも、是非ラグビーを見てください!」と熱く訴え、イベントを締めくくった。
欧州の頂点を決める『ラグビー欧州6カ国対抗戦 シックス・ネーションズ』は、WOWOW(J:COM TV 191ch,192ch)で全15試合を生中継。そして日本代表選手たちが今年も熱い戦いを見せる『ジャパンラグビー トップリーグ』はJ SPORTS 1~4(J:COM TV 405~408ch)で注目試合を放送する。