キヤノンは2月13日、スマートフォン用の小型フォトプリンター「SELPHY QX10」を発表した。手のひらサイズの小型軽量ボディーながら、高画質にプリントできる昇華型印刷方式を採用したのが特徴。さらに、バッテリーやインクカセット、用紙トレイなどが出っ張らず、スリムな外観としたのもポイント。専用の用紙は印刷エリアが大きいスクエアフォーマットで背面がシールになっており、ノートなどにサッと張れる。印刷品質を重視する女性を中心に売り込む。
価格はオープンで、予想実売価格は税別1万6800円前後。発売は3月の予定。
かつてのポラロイドのような余白付きのスクエアフォーマットを採用するフォトプリンター。用紙は、インクリボンの色を熱で用紙に転写する昇華型熱転写方式で、用紙が発色するZINK方式のフォトプリンターよりも色鮮やかで精細なプリントが得られる。特に、人物の肌がくすまず明るく表現できるほか、濃度の高い部分もムラなく仕上がる。印刷エリアは最大68×68mm。
表面には透明なフィルム処理(オーバーコート仕上げ)が施されるので、色あせがしにくく保存性が高い。フィルムは耐水性があるので、水をこぼしても影響がない。インクリボンは本体に格納でき、印刷時もインクカセットや用紙トレイなどが出っ張ることなく使える。
本体にはバッテリーを搭載しており、電源がない場所でもプリントできる。バッテリーは本体に内蔵されており、出っ張ることなく使える。充電はmicroUSB経由。
本体サイズはW102.2×H31×D143.3mm、重さは約445g。カラーバリエーションはホワイト、ブラック、ピンクの3色。
専用の用紙20枚+インクカセット「XS-20L」の実売価格は税別1,500円前後。