"スクショ"で通じるほど一般的な用語になった「スクリーンショット」。メールやSNSのメッセージに添付することは、iPhoneを使い慣れた人であればもはや日常ですが、iPhoneの高性能化に伴いやや扱いにくくなっています。
その理由はデータサイズの増大。スクリーンサイズが大きくなり、そのうえRetinaディスプレイの採用/高精細化により画素数が大幅に増えました。さらにiPhone 7/iOS 10以降は16ビットカラーになり、色の階調表現が豊かになったぶん、それ以前の8ビットカラー(RGBの1チャンネルを8ビットで表現)に比べデータ量が増加しました。スクショ1枚で5メガ、6メガというのは困りますよね。
スクリーンショットに使われるフォーマット形式(データを保存するときの約束事)に「PNG」を使うことも、データサイズ増加に拍車をかけています。PNGでは、画像内に同じパターン(色/模様)が連続して出現するほど圧縮率が高まるため、塗りつぶし部分の多い画像はデータサイズが小さくなりますが、自然の景色のように均一性が低い画像はそのような効果を期待できません。
スクリーンショットのデータサイズを小さくするには、メールアプリの場合は送信時に表示される「イメージのサイズを以下のいずれかに変更すると...」というダイアログで「小」や「中」を選択すればOKですが、この方法は画素数の変更を伴います。小さなスクリーンショットになっても構わないのであれば、この方法を使いましょう。
しかし、画素数は変えたくない、メール以外のアプリで送信したい、かといって専用アプリを使うほどでもないという場合には、「写真」アプリを使いましょう。データサイズを小さくしたいスクリーンショットの編集画面を開き、45度回転させて保存すればOKです。たったこれだけの作業で、スクリーンショットのフォーマット形式はJPEGに変更され、自然の写真のような均一性の低いデータを含むスクリーンショットは数分の1から10分の1くらいにまでデータサイズが小さくなりますよ。