大成広告社は2月12日、「警備員の働きがい」に関する調査を発表した。調査は2020年1月24~25日、関東在住の40~60代警備員112人を対象に行われた。
調査結果は以下の通り。はじめに、「警備員として働いている延べ年数を教えてください」と聞くと、「20年以上」(10.7%)、「15~20年未満」(15.2%)、「10~15年未満」(14.3%)、「7~10年未満」(11.6%)、「5~7年未満」(16.1%)、「3~5年未満」(9.8%)、「1~3年未満」(17.9%)、「1年未満」(4.4%)という結果だった。
そして、「警備員になった理由を教えてください」と聞くと、「その他」(39.3%)、「特に理由はない」(34.8%)、「働く時間が自由だから」(17.9%)、「制服への憧れ」(6.2%)、「給料が良いから」(5.4%)、「かっこいいから」(3.6%)、「ヒーローに憧れた」(2.7%)、「警備をすることが子どもの頃の憧れだった」(1.8%)、「上司がいないから」(1.8%)となっている。
そして、「警備員になって大変だったことを教えてください」と尋ねると、「立ちっぱなしが大変」(52.7%)、「とっさの判断を求められる」(45.5%)、「クレーム対応が大変」(44.6%)、「問題が起きたときの緊張感がある」(43.8%)、「トイレに行けないことがつらい」(28.6%)、「足がむくんでしまう」(17.0%)、「深夜の見回りが実は怖い」(10.7%)、「その他」(6.2%)、「特に理由はない」(3.6%)だった。
さらに、自由回答では、「派遣先にいる守衛達の人の好き嫌いが激しい」(50歳)、「休みが不定期」(64歳)、「足腰への負担が大きい。主に足の裏、膝、腰、肩」(52歳)、「給料が安い」(59歳)などがあった。
また、「警備員になって大変だった特徴的なエピソードがあれば教えてください」と聞くと、「建物の18階にある役員フロアを警備中に東日本大震災が来てエレベーターが停止し、復旧するまでの6時間、交代が来てくれなかった」(58歳)、「豪雨や降雪時でも屋外で立っていなければならないので、大変」(54歳)、「心肺停止のお客様に心肺蘇生を行った事」(52歳)、「イベントで将棋倒しになりかけた時」(48歳)、「位置情報ゲーム系の人たちの施設内への誤侵入への対応が大変。偽装するなど悪意をもって侵入してくる人が多く、気を緩める間がない」(50歳)などの回答があった。