JR九州はこのほど、福岡県北九州市の社員研修センターを建て替えると発表した。建物内で消費する一次エネルギーの収支をゼロにする「ZEB」を実現した同社初の建物になるという。
既存施設が老朽化していることから、教室と実習室のほか、駅を再現した模擬駅や過去の事例をもとに安全教育を行う安全創造館を備えた2階建ての研修棟と、乗務員養成などの長期間の研修に用いる4階建ての生活棟を新たに整備。省エネルギー化や地中熱などの自然エネルギーを活用することで、エネルギー消費量を57%削減する。建築物省エネルギー性能表示制度(BELS)評価で5つ星の認証を受けている。
既存施設の使用は続けつつ、今年3月に工事に着手。2021年春頃、研修棟の一部を使用開始し、2022年春頃には研修棟全体と生活棟の使用を開始する。2棟を合わせた延床面積は約1万300平方メートル。新たな研修棟・生活棟の完成後に既存施設を取り壊す。