女優の久保田紗友が、2月8日にスタートするテレビ朝日のドラマ『鈍色の箱の中で』(毎週土曜27:00~)に出演する。
久保田は、今作で演じた高校生・桜井美羽について「感情の振り幅が大きい役」と表現し、「難しいなと思いながらも、すごいやりがいがある」と充実感を口にする。自身の高校生時代とは「全然違います」と笑顔を見せ、「(自分は)よくいる女子高生でした」と振り返った。
また、久保田の高校時代や、1月に20歳を迎えての今後の目標などについても聞いた。
■すごいやりがいのある作品
――台本を読み、美羽にはどんな第一印象を持ちましたか。
とにかく美羽は真っすぐがゆえに、自分はなにも悪いことをしてないのに、傷ついちゃったり、周りが見えなくなっちゃったりとかします。助けてあげたくなる子だなと思いながら読みました。
――そんな美羽を演じてみていかがでしたか。
感情の振り幅が大きい役で、シーンの前半ではハッピーだったのに、後半ではこの世の終わりのような絶望感を感じたりとか。シーンの中で振り幅が大きいのは難しいなと思いながらやっていました。
――そういった役を演じるのは初めてですか。
そうですね。ここまで感情のふり幅が大きいのはなかったかもしれないです。芝居は常に受けること、受信することが大切だと思っていますが、今回はその受ける芝居が多かったです。難しいなと思いながらも、役者としてはすごいやりがいのある作品だなと思いました。
■過去に共演も「あれ、こんな印象だったっけ?」
――本作は美羽を含めた5人の高校生を中心にストーリーが展開していきます。演じられる方々はみなさん同世代ですが、いかがでしたか。
お互いに結構、探り探りな部分が最初続いていましたが(笑)、最後の方ではいろいろと話すようになりました。今まで、萩原(利久)さん以外とは共演させていただいたことがあったんですけど、ここまでみなさんとしっかりお話したりとか共演したりは初めてだったので、「あれ、こんな印象だったっけ?」と思いました。
――過去の共演のときとは印象が変わったんですね。
でも、望月(歩)くんに「前のときと印象変わった?」と聞いてみたら「いや、そんなに変わってない」って言われて、ちょっと悲しかったです(笑)。
――久保田さん自身の高校時代と比べて、演じた美羽はどんな高校生だと思いますか。
美羽は、アキちゃん(萩原利久が演じる辻内基秋)だったり、好きなもののために生きてきた子です。私はそこまで世界を広げたいとは思ってなかったし、私の高校生活とは全然違います(笑)。私はいろいろ好きだけど、「これが好き」というものがなかったんですよ。でも美羽にはあるので、そういう部分は尊敬しましたね。
■「よくいる女子高生でした(笑)」
――久保田さんは当時から芸能活動されていましたが、どんな高校生だったんですか。
制服着ている間、仲間といればなんでもできるんじゃないかという感じもあったし、教室の中で歌っちゃったりするような。よくいる女子高生でした(笑)。
――え、よくいる女子高生だったんですか。
周りにも芸能活動をしてる子はいたんですけど、みんな普通の女の子でしたし、私も普通でしたね(笑)。高校生のときもお仕事はさせてもらってたんですけど、学校がある意味、オンオフの切り替えになっていました。オフにできるのが学校で、すごい楽しかったなという思い出があります。戻りたいとは思わないですけど(笑)。
――戻りたいと思わないんですね。
私はもうずっと大人になりたいと思っていたタイプなので、戻りたいとは思わないですね(笑)。
――そうなんですね。「大人になりたい」という意味では1月18日に20歳になりました。20歳になっての目標をお聞かせください。
ずっと20歳になりたいって思ってたんですけど、いざ20歳を迎えるとなると、あまり実感がわかないですね。大人の女性になるので、細かいところまで気を遣える人になりたいです。なにごとも丁寧に向き合って、自分と関わることにしっかり愛情を持っていきたいです。
――最後に、ドラマの見どころを教えてください。
美羽は一生懸命で、好きがゆえに周りが見えてなかったり、気づいたら傷ついちゃったりします。でも、そういうことを人生で経験することは誰でもあると思うので、そういう部分にも注目してほしいです。ドラマ全体でも、美羽に限らず、出てくるキャラクター1人1人に共感できる部分もあると思います。原作とはまた違う展開もあるので楽しんでいただけたらと思います。