南海電気鉄道は7日、踏切内の物体の有無をレーザー光で検知する平面式踏切障害物検知装置の運用を開始した。日本信号製の「2DLS式踏切障害物検知装置」を導入した。

  • 平面式踏切障害物検知装置の検知エリアイメージ図

この装置は、2次元走査レーザーセンサにより踏切内を面としてとらえる面検知が可能で、従来の線検知と比べて広範囲の障害物検知を実現している。従来型の装置では困難だった小さい物体の検出も可能で、踏切内の車いす、歩行者、自転車などに対して高い検知性能を発揮するという。

南海電鉄は1年半にわたり、この装置の実証試験を行い、検知性能などに問題がないことを確認したことから本運用を決めた。

  • センサー部外観

  • 処理部の外観

2月7日の初列車から、高野線初芝5号踏切道(大阪府堺市東区日置荘西町)で運用開始しており、2月20日に南海本線二色浜2号踏切道(大阪府貝塚市浦田)でも運用を始める予定。今後も現行の光式障害物検知装置から平面式踏切障害物検知装置への置換えを順次進める計画としている。