ローランドは、さまざまな種類の太鼓の演奏が可能な電子和太鼓「TAIKO-1」を、今夏発売する。税込みの市場想定価格は142,000円前後となる模様。

  • TAIKO-1

  • TAIKO-1の音源部

「TAIKO-1」は、木の桶を使った胴と鉄の輪に革を張った打面を持ち、帯で肩にかけて演奏する「担ぎ桶」スタイルを取り入れた電子和太鼓である。太鼓芸能集団「鼓童」とともに開発を進め、2017年に初の試作機を製作、改良を重ね、この度の発売に漕ぎ着けた。

和太鼓は、日本各地の伝統的な祭りや寺社祭礼、学校教育などで用いられてきた。しかしながら、演奏時の音量が大きく、本体のサイズや重さによって持ち運びに苦労しがちで、練習する場所も限られていた。個人で所有するのも難しく、また、演奏会場の環境によっては、大きな太鼓を持ち込めないことが演奏者にとって悩みの種となっていた。TAIKO-1はこういった問題を解決すべく、製品化が進められた。

TAIKO-1は、打面の位置や強さに応じて変化する和太鼓特有の音色を忠実に再現。桶胴太鼓はもちろん、異なる種類の和太鼓や拍子木、さらには太鼓以外の打楽器の音色まで内蔵し、1台でさまざまな音色で演奏ができる。打面には、静粛性に優れた独自のメッシュ素材を採用し、音量を気にせず練習できる。また、本体を分解してコンパクトに収納できるので携行性にも優れる。充電式ニッケル水素電池(単3形×8本)での駆動にも対応し、自由に動きながらのパフォーマンスにも対応する。

外形寸法はW430×H521×D430mm、質量は4.5kg。本体のほか、ACアダプターなどが付属する。