日本橋兜町にある東京証券取引所の隣りに、ラグジュアリーでありつつもリラックスできる大人の雰囲気の複合施設「K5(ケーファイブ)」が完成した。築97年の歴史的建造物を改装したもので、地上2階~4階は「HOTEL K5」として営業。地下1階には米国の人気クラフトビールメーカー「ブルックリン・ブルワリー」初のフラッグシップ店「B(ビー)」が入った。同店舗は、2月1日にオープンしている。

  • Brooklyn Brewery世界初の旗艦店「B(ビー)」日本橋兜町にオープン

    ブルックリン・ブルワリー初のフラッグシップ店 B(ビー)が兜町に出店する

世界的にも珍しいクラフトビールも

窓の外に東京証券取引所が見えるこの建物、もとは"第一銀行"として1923年(大正12年)に建てられたものだ。外観・躯体をそのまま利用することで、重厚な風格を残した複合施設として生まれ変わった。

  • 複合施設K5。地上階にはレストラン、コーヒースタンドが入る

地下のBには席数120席を用意した。ここでしか飲めない直輸入ビールやオリジナルビアカクテルなど、多種多様なビールを提供していく。Bを運営する(キリンビールと米ブルックリン・ブルワリーが共同出資する)ブルックリンブルワリー・ジャパンのアカウントダイレクター 金惠允氏は「音楽やアートなどを通じ、常に人が集まる場所にしていきます」と意気込む。ブルックリンの洗練された感性、創造性を兜町に持ち込んだような、Bならではのユニークさを感じられるバーになれば、と金氏。

  • Bの店内イメージ。席数は120席、営業時間は16時から23時まで(年中無休の予定)

今回の出店は「日本橋兜町・茅場町再活性化プロジェクト」の一翼も担っている。これは、明治以来、日本で初めて銀行や証券取引所などが起こった「コト始めの街」「投資の街」「証券の街」である日本橋兜町に、新たな機能や文化を創り出すことを目指した取り組みだ。

  • 「ブルックリンラガー」「ブルックリンディフェンダーIPA」などの基幹商品もあれば、ここでしか飲めない世界的にも珍しいクラフトビールも用意される

「金融の街 兜町で働く人たちにも来て欲しいですし、これまで兜町に足を運んだことがなかった層にもアプローチしたい。音楽イベントのほか、ビールの楽しみ方、タコスのペアリングなど、Bを目当てに来てもらえるミニセミナーの開催も予定しています」(金氏)。

  • メキシカンタコスを中心にしたフードメニューも充実させていくという

ちなみに同日、メディアにはカフェ / レストラン、ホテルの部屋なども公開された。K5の建築・空間デザインを監修したのは、スウェーデン・ストックホルムを拠点に活躍する建築家パートナーシップのCLAESSON KOIVISTO RUNE。北欧と和のテイストが絶妙なバランスで調和した、心の落ち着く空間を実現させている。

  • 地上階にあるカフェ / レストランの様子

  • 地上2階~4階のHOTEL K5。全20部屋から構成される。宿泊料金は1部屋2万円から15万円まで