女優の橋本環奈が、1年を通して優秀な活躍をした俳優や映画・ドラマ等を表彰する「2020年第44回エランドール賞」の新人賞を受賞し6日、都内ホテルで行われた授賞式に出席した。

  • 橋本環奈

橋本は自身の女優人生を振り返り、「初めて出演した映画が2011年に公開された『奇跡』で、右も左も分からない中、撮影をしてる感覚がないくらいだったんですけど、その作品をきっかけに女優という仕事を知り、その道を進みたいと思い、続けてこられましたし、大きな影響や刺激があり、今の私が形成されたと言っても過言ではないです」と断言。

続けて、「いろんな作品に出演させていただくことになって、たくさんのスタッフの皆さま関係者の皆さまとお会いすることになったんですが、本当に皆さまがかけがえのない宝物であることは、今も変わらず思っております」と思いを述べた。

会場には、その橋本の原点である『奇跡』の是枝裕和監督が登場。「最初にお仕事をしたとき小学生だったんですけど、正直今と全く変わらない印象で、かわいいんだけど、(心の中に)おっさんが1人いて、それがとても魅力的だったんですよね(笑)」と独特の表現をすると、橋本も笑顔に。

また、是枝監督は「当時から『環奈は将来この世界でやっていけるバイタリティもあるし、絶対成功するから頑張りな』と言ったのを覚えてるので、今の活躍は全く意外ではないし、自分の目は正しかったと思ってます」と絶賛し、「ただ、『天使すぎる』と言われて注目を集めると思わなかったから、そこだけは意外なんですけど(笑)」と苦笑いした。

  • 是枝裕和監督(左)と橋本環奈

その後、取材に応じた橋本は、是枝監督からの言葉に「すっごくありがたいお言葉でした」と感謝。「初めてお会いしてから11年が経って、こういった授賞式の場でまたお会いできて、花束を持ってきてもらえるのは、本当に感慨深い思いです」と、しみじみ語った。

最後にフォトセッションになると、橋本の声を拾っていたテレビ番組の音声スタッフが一斉に体を倒し、橋本はその姿を見て「体勢が面白いな(笑)」と驚きながら取材会場を去っていった。

「2020年第44回エランドール賞」受賞者

●新人賞
神木隆之介、安藤サクラ、横浜流星、清原果耶、吉沢亮、橋本環奈

●プロデューサー賞
映画『翔んで埼玉』若松央樹(フジテレビ)、古郡真也(FILM)
NHK大河ドラマ『いだてん~東京オリムピック噺~』清水拓哉(NHK)、家冨未央(同)、大越大士(テイクファイブ)

●プロデューサー奨励賞
映画『蜜蜂と遠雷』石黒裕亮(東宝)
TBS系ドラマ『凪のお暇』中井芳彦(TBS)

●特別賞
映画『新聞記者』製作チーム

●アクターズセミナー受賞者
片桐美穂、佐伯大地、ついひじ杏奈、内藤聖羽、仁科あい、吉川一勝

  • (左から)橋本環奈、吉沢亮、清原果耶、横浜流星、安藤サクラ、神木隆之介