カシオ計算機は3月16日に、皮膚科医や形成外科医向けのダーモスコープ「DZ-S50」を発売する。販売はカシオの医師向けサイト「D'z IMAGE」だ。ダーモスコープとは、皮膚疾患の診察において、皮膚の腫瘍といった色素病変を観察するための専用拡大鏡。

  • DZ-S50

    DZ-S50

DZ-S50の税込価格は76,780円で、レンズ倍率を6倍から9倍に拡大するコンバージョンレンズ「DSL-50M」もオプションとして用意。マグネットで簡単に着脱できる。DZ-S50とDSL-50Mを同時に購入するときの税込価格は87,780円。

  • コンバージョンレンズ「DSL-50M」

  • DZ-S50

    ダーモスコープのDZ-S50に、コンバージョンレンズのDSL-50Mを取り付けたところ

カシオは2015年から、皮膚科医や形成外科医との医工連携によって、医師向けの学習サービスや機材の開発、提供に取り組んでいる。今回のDZ-S50は、これまでの蓄積と皮膚科医からヒアリングしたニーズをもとに開発した。一例として、広い範囲で患部を観察するために直径40.5mmの大口径レンズを採用、患部を診察しやすくする偏光・非偏光のワンタッチ切り替えなどだ。

  • DZ-S50

    使用イメージ

本体サイズはW67.5×H140.2×D23.1mm、重さは約125gと軽く、持ち運べるサイズと重さに仕上げた。患部を照らすLEDライトを備え、偏光では6灯、非偏光では3灯となる。電源は内蔵バッテリーで、LEDライトの連続点灯時間は約120分。