米MicrosoftがWindowsチームとデバイス・チームを統合し、デバイス・チームを率いるPanos Panay氏 (チーフプロダクトオフィサー)が統括する。2018年3月以来となるWindowsの事業戦略に関わる組織再編の内部発表のメモを入手した複数の米メディアが報じている。新体制は2月25日にスタートするという。
2018年の組織再編で、Windowsに関するチームはRajesh Jha氏が指揮を執るExperiences & Devices部門に組み込まれた。Jha氏の下で、Joe Belfiore氏がWindows Experienceチームを、そしてPanay氏がSurfaceデバイスなどを手がけるデバイス・チームを率いて、優れたWindows体験の実現とデバイス開発に取り組んできた。今回の再編はそれをさらに押し進めるものになる。Windowsとデバイスが1つのチームにまとまることで、デバイスの価値をOSが引き出す相乗効果のあるWindows体験の実現を期待できる。Microsoftは昨年秋のSurfaceイベントで「Surface Duo」「Suface Neo」という2つのデュアルスクリーンデバイス (2020年ホリデーシーズンに登場予定)と、デュアルスクリーンPC向けにデザインしたOS「Windows 10X」を発表しており、2020年は5G時代を見据えた新たなPCデバイスを市場に問う年になる。
一方で、Core Operating System and Intelligent Edge (COSINE)チームに変更はなく、Azure Engineeringの一部として引き続きプラットフォームとサービスの成長を推進する。Windows Experienceチームを率いてきたBelfiore氏は春から長期休暇をとり、今年後半にOffice Experience Groupの責任者として復帰する予定。
これらのほか、Jha氏が率いる組織ではMicrosoft Teamsの事業を率いるBrian Macdonald氏 (コーポレートバイスプレジデント)が引退する。Teamsは、Jeff Teper氏 (コーポレートバイスプレジデント)がOneDriveやSharePointとともに統括する。また、Microsoft 365を担当するコーポレートバイスプレジデントのKirk Koenigsbauer氏がJha氏の組織のチーフオペレーティングオフィサーになる。