MMD 研究所はこのほど、「2020年2月 スマートフォン決済(非接触)の満足度調査」の結果を明らかにした。

  • メインで利用している非接触決済サービスを使い始めた理由

    メインで利用している非接触決済サービスを使い始めた理由

同調査は、「2020年1月 スマートフォン決済利用動向調査」において利用率が高かった非接触決済サービスの上位6位(楽天 Edy、モバイル Suica、iD、QUICPay、nanaco モバイル、モバイル WAON)の利用者である18歳~69歳の男女600人を対象にインターネットで実施したもの。

メインで利用している非接触決済サービスを使い始めた理由を尋ねたところ、最も多い回答は「会計がスピーディーに終わるから」(30.8%)で、「ポイントがたくさん貯まるから」(28.5%)、「クレジットカード登録をすればカードを出さなくて済むから」(25.5%)が続いた。

各サービス利用者に、そのサービスの利用頻度を聞くと「1週間に1回以上利用する」と答えた割合は、「nanaco モバイル」が61.0%、「モバイル Suica」が58.0%、「iD」「QUICPay」が57.0%、「楽天 Edy」が52.0%、「モバイル WAON」が44.0%だった。

次に、メインで利用している非接触決済サービスの満足度について尋ねた。「満足」「やや満足」をあわせた総合満足度が最も高かったのは「モバイル Suica」(67.0%)で、「iD」(57.0%)、「QUICPay」(56.0%)が続いた。上位6サービスの総合満足度は53.2%となっている。

  • メインで利用している非接触決済サービスの総合満足度

    メインで利用している非接触決済サービスの総合満足度

メインで利用している非接触決済サービスを家族や友人にすすめたいか10点満点の点数を付けてもらい、NPS(ネット・プロモーター・スコア/顧客推奨度)を出した。その結果、9点~10点の推奨者は14.3%、7点~8点の中立者は37.7%、0点~6点の批判者は48.0%。推奨者から批判者を引いた NPS は-33.7だった。

サービス別の NPS は、「モバイル Suica」が-25.0で最も高い結果となっている。

  • メインで利用している非接触決済サービスのNPS

    メインで利用している非接触決済サービスのNPS

推奨の点数をつけた理由を尋ねたところ、楽天 Edyは「支払いの手間がかからず、ポイントが付いてお得」、モバイル Suicaは「オートチャージができる」、iDは「ドコモ利用者にはお得」、QUICPayは「使えるお店も多く、会計も早い」、nanaco モバイルは「つかいやすい」、モバイル WAONは「全国の空港、S.A でも使える」といった声が寄せられた。

一方、0点~6点の批判者の意見としては、「もう少し使える場所が増えてほしい(楽天 Edy)」「ポイント還元が低い(モバイル Suica)」「使いやすいが、キャンペーンがない(iD)」、「ポイントシステムがない(QUICPay)」、「使い勝手が悪い(nanaco モバイル)」「イオン銀行発行のクレジットカード以外のクレジットカードを使用できない(モバイル WAON)」だった。