この1〜2年、Apple Watchを使っている人を以前よりよく見かけるようになりました。この春、新生活を機に購入した方も多いのではないでしょうか。せっかく使うなら、仕事・生活・ヘルスケアのパートナーとしてガッツリ働いてもらいたいですよね。

Apple Watchは、常に身につけているものだけに、いかに自分の使い方に合わせてカスタマイズできるかがお役立ち度のキモになります。今回は、便利だけれど悩みどころでもある「通知」のカスタマイズについて考えます。

Apple Watchの通知は必要なものだけに絞る

Apple Watchは、iPhoneと連動して通知を受信します。通知の見落としを防いだり、不意の通知音・画面の点灯を避けられるなど、便利な点もありますが、現実的にはiPhone以上に必要な通知だけに絞って受信するのがベストと言えるでしょう。その理由は以下の3つです。

理由1:バッテリーを節約する

通知を受信すると、Apple Watchが振動して画面が点灯します。iPhoneとの間に通信も発生します。ごく小さなことですが、少しでもバッテリーを節約するには受信する通知を減らすことがひとつの手段になります。

理由2:気が散るのを防ぐ

Apple Watchに通知が届けば、必ず気づいてみてしまいますよね。通知が多けばそれだけ注意をそらす回数が増えてしまうことになります。仕事やワークアウトに活用する人ほど通知の件数は絞りたいところです。

理由3:必要なものの見落としを防ぐ

iPhoneでも問題になっている「通知多すぎで逆に見落とす」現象。iPhoneに届く通知の中から特に重要なものだけがApple Watchに届くよう設定することで、それ以外はすぐにiPhoneを見なくてもいい環境を整えられます。安心してiPhoneから手を離せるため、作業の効率向上にも役立ちます。

不要な通知をオフにする方法

まずはApple Watchに届く不要な通知をオフにしましょう。通知の設定変更は、iPhoneの「Watch」アプリから行います。

  • iPhoneのホーム画面からWatchアプリを開き、「マイウォッチ」タブの「通知」をタップ→通知設定を変更したいアプリをタップ

通知設定は「iPhoneを反映」または「カスタム」から選択します。

  • 「iPhoneを反映」を選択した場合:iPhoneの「設定」→「通知」で許可されている通知がApple Watchにも届きます

  • 「カスタム」を選択した場合:iPhoneとApple Watchで通知の設定を異なる状態にできます。Apple Watchだけ「通知オフ」にしたり、通知の種類によってオン/オフを変更することが可能です

  • 下にスクロールすると、詳細設定のないアプリがリスト表示されます。これらはiPhoneの通知設定を反映する/しないをスイッチで選択します

Apple Watchの通知音をオフにする方法

通知は受信したいけど、Apple Watchから音が鳴るのは困る……。そんな時は消音モードにしましょう。

  • Apple Watchの画面を下から上にスワイプ→コントロールセンターが表示されたら「消音モード」をオンに

  • 着信が来て音や振動が出てしまった場合は、慌てずに3秒間画面を手で覆いましょう。一時的に着信音と振動をミュートにできます

アクティビティの通知をオフにする方法

「アクティビティ」は、日ごろの活動量を常時計測してくれるApple Watchの代表的な機能。ただ、1時間ごとのスタンドやリングのゴール達成など、度々通知が届くので、あまり関心がない人にとっては煩わしく感じられるかもしれません。その場合は、アクティビティの通知オプションを変更しましょう。

  • 「マイウォッチ」タブの「通知」で「アクティビティ」を開く→「通知オフ」に、または通知の種類別にオフにする

一時的に全ての通知をオフにする方法

通知は必要だけど、会議中や集中して仕事をするときなど、しばらく気が散るのを防ぎたい場合は、「おやすみモード」が便利です。Apple Watchをおやすみモードにすると、iPhoneも連携しておやすみモードになります。

  • Apple Watchの画面を下から上にスワイプ→「おやすみモード」をタップ

  • おやすみモードを「オン」、または終了のタイミングを選択します→iPhoneも同時におやすみモードになります

なお、劇場などの暗い場所ではApple Watchの明るさでも視聴環境を邪魔してしまう恐れがあります。その場合は手首を傾けても画面が点灯しない「シアターモード」を使いましょう。

  • 上記の画面で「シアターモード」をタップ→手首を傾けても点灯しません。点灯させるには画面をタップします。解除するには同じ画面でもう一度「シアターモード」をタップします

通知のストレスを低減する小技

煩わしい通知は消し、必要な通知は積極的に活用! 通知をより便利に活用するための小技をご紹介します。

「メッセージ」の通知を1回にする

メッセージは通知を確認しないまま放置すると、再通知されます。設定画面で「通知を繰り返す」をオフにすると、再通知されなくなります。

  • Watchアプリの「マイウォッチ」タブで「メッセージ」を開く→通知設定で「カスタム」をタップし、「通知を繰り返す」を「しない」に設定

「メッセージ」に返信する

メッセージの通知を受信したら、そのままApple Watchから返信することができます。音声入力はちょっと抵抗がある……という方は、タップだけで返信できる定型文を活用しましょう。

  • メッセージの通知が届いたらそのまま下にスクロール→定型文から返信したい内容をタップするだけで送信されます。または音声入力やスタンプの送信も可能です

定型文の内容はiPhoneで変更できます。

  • Watchアプリの「マイウォッチ」タブで「メッセージ」を選択→「デフォルトの返信」をタップ

  • 定型文(または空欄)をタップして編集します。一番下までスクロールすると空欄を追加できます→変更内容がWatchに反映されました

大切なメールだけ通知する

メールは基本的に通知オフにしている方が多いでしょう。しかし、家族や取引先、上司など、送信元によっては見落とさないよう通知してほしい場合もあります。そんな時は大切な相手を「VIP」に設定して、VIPからのメールだけ通知されるよう設定しましょう。

  • メールを見落としたくない大切な相手はVIPに設定しておきましょう。iPhoneの「メール」でVIPにしたい相手からのメールを開き、差出人をタップ→「VIPに追加」をタップ

  • 次に、VIPからのメールの通知をオンにします。Watchアプリの「マイウォッチ」タブで「メール」を開く→通知設定で「カスタム」を選択し、「VIP」をオンに設定します

リマインダーを実行済みにする

リマインダーの通知はその場で「実行済み」にできます。また、再通知を設定することができます。

  • リマインダーの通知が届いたら下へスクロール→「実行済みにする」をタップ。後で再通知させることも可能です。この内容はiPhoneにも反映されます

他にも、iPhoneを取り出さずにApple Watchの通知から操作できるアプリが増えています。不要な通知をオフにした分、よく使うアプリについてはApple Watchの通知を積極的に活用してみてください。