元千葉ロッテで野球解説者の里崎智也氏が5日、都内で行われたスポーツギフティングサービス「Unlim」発表会に出席。ボクシングWBA世界ミドル級王者・村田諒太らとのトークセッションの中で、ソフトバンク・王貞治球団会長の16球団構想に言及した。
一般財団法人アスリートフラッグ財団はスポーツ文化に寄与することを目的に設立され、アスリートへの「新しい応援のカタチ」をコンセプトに、「Unlim」を運営(ミクシィが管理)。5日からアスリートチームの事前登録を受け付け、19日からのサービス開始を予定している。ファンは「Unlim」を通じて寄付をすると、アスリートチームに応援ポイントを贈ることができ、寄付金額の67%~83%が各チームに支援金として支払われる。
本サービスの賛同者としてゲストに招かれた里崎氏は、プロ野球選手のセカンドキャリアについて、「一番の課題は資金面。その中で僕が心掛けてきたのは、現役時代にどこまで貯蓄して資産形成できるかというところ。『プロ野球選手は、そこまでお金に困ってない』という認識が多いと思いますが、高年俸はごく一部の選手だけ」と実情を伝え、「その中でどこまで資産を残しながら、引退後に大学に行き直すのか、新しい事業をやるのかといった時に、プロ野球選手は年俸以外の副収入がほとんどないので、新たな資金を得られるのはセカンドキャリアにおいてもかなりのアドバンテージ」と利点を分析する。
また、「球団運営というところで考えると、最近はFAや外国人選手の補強にしても、やはり資金力があるところに勝てないチームが出てきている」と運営側にとっての課題にも触れ、「応援する感じで資金援助をすることによって、資金力が高い球団以上の球団にファンの力で育てることもできる」と持論を展開。
さらに、「最近、王貞治さんが16球団構想、プロ野球エクスパンション(球団拡張)の可能性を語られました」と王会長が報道番組『福岡NEWSファイル CUBE』(テレビ西日本)で16球団案を披露したことに触れ、「新しく球団を作っていく上で、やはりいちばん問題なのは人とお金。そういったところで、ファンの方には16球団とかエクスパンションを求めている声もかなり多いと思う。求めている声を上げるだけじゃなくて、自分たちが応援し、それが資金となって可能性が広がる。それが実現できるようにするためには良いシステム。『自分たちが野球界を変えるんだ』という方向性になるのは素晴らしいとは感じます」と私見を述べていた。