SBIエステートファイナンスは2月5日、持ち家に住む団塊世代を対象とした、住宅事情や老後に関する調査結果を発表した。調査期間は2019年12月24~25日、調査対象は1都3県に居住する団塊世代(70~72歳、2019年12月24日時点)、有効回答は111人。
住宅ローン、6割超が50代までに完済
住んでいる物件の種類を尋ねたところ、「戸建て」が圧倒的に多く73.8%。以下、「大規模マンション(200戸以上)」が10.3%、「中規模マンション(50~200戸未満)」が8.4%、「小規模マンション(50戸未満)」が6.5%と続いた。購入時期については、「30代」が25.2%、「40代」が23.4%、「50代」が16.8%、「60代」が9.3%となった。
住んでいる物件のローンを払い終えた時期は、「50代」が29.9%、「60代」が24.3%、「現金で購入した」が21.5%、「40代」が6.5%などとなり、50代までに払い終えた人は61.6%に上った。
今後、公的年金以外に老後資金はどれくらい必要だと思うか聞くと、「1,000~2,000万円未満」が24.3%、「わからない」が19.0%、「2,000~3,000万円未満」が15.0%、「3,000~4,000万円」が14.0%、「5,000万円以上」が8.4%と続き、2,000万円以上と考えている人が半数近くを占めた。
老後資金に対して十分な備えがあるかとの問いには、61.7%が「ない」と回答し、「ある」は38.3%にとどまった。
「ある」と答えた人に、どうやってその資金を蓄えたのか尋ねると、「預貯金」が80.6%、「退職金」が64.5%、「保険」と「株式」が同率の38.7%、「相続」が25.8%との結果に。一方、「ない」と答えた人に、どうやって資金を確保するのか質問すると、「これからも働く」が60.0%と突出して多く、以下、「当てがない」が26.0%、「不動産の売却」が12.0%と続いた。