小学館はこのほど、『小心者のままでいい「臆病」「過敏」を強みに変える25の方法』(税別1,400円)を発売した。
同書の著者・湯澤剛氏は、繊細で過敏な「HSP(ハイリー・センシティブ・パーソン)」という特性を持ちながら、40億円という巨額の借金を返済した経験を持つ。
もともとは、順風満帆なサラリーマン生活を送っていたという湯澤氏だが、父の急逝に伴い、40億円もの負債をかかえる会社を引き継ぐことになったという。引き継いだ会社は事業不振で、社員の離職、火災、食中毒事件などが相次ぎ、想像を絶する困難が湯澤氏を襲ったとのこと。
HSPである湯澤氏は、子どもの頃から細かいことが気になり、すぐ動揺してしまう「小心者」であるという。次第に巨大な困難に押しつぶされ、命の危機を感じる事態になったが、そこで大きな意識の転換が起きたとのこと。
HSPは、リスク分析・対応に優れていること、人の気持ちを察することに長けているという特性があるという。湯澤氏は自身を分析し、「臆病」「過敏」を強みに変えるテクニックを発見した。同書では、「負のスパイラルに落ちないための25のテクニック」ををエピソードとともに公開している。
内容は、「『起き得る最悪状況』を確認する」「自分の感情をモニタリングする」「コントロールできることとできないことを分ける」「未来の自分、過去の自分と比較する」「問題の細分化とタスク化」など。チャレンジノートや行動チェックリストといったすぐ使えるツールや思考法も公開している。