東京2020組織委員会は1月29日、都内で「KABUKI×OPERA『光の王』Presented by ENEOS」の発表会を行った。歌舞伎俳優の市川海老蔵さん、ソプラノ歌手のアンナ・ピロッツィさん、バス・バリトン歌手のアーウィン・シュロットさんが出演し、歌舞伎とオペラという東西文化が一体となった物語を描き出す。
歌舞伎とオペラを融合した舞台に挑戦
2020年3月末から9月ごろまで行われる、「文化の祭典」としてのフェスティバル「東京2020 NIPPONフェスティバル」。このうち、東京2020組織委員会が行う4つの文化プログラムの第1弾が「KABUKI×OPERA『光の王』Presented by ENEOS」だ。「大会に向けた祝祭感」をテーマとして、4月18日(土)に東京体育館で公演される。
「挑戦とは何だ」というキャッチコピーを掲げ、歌舞伎とオペラという生身の身体の可能性を表現する舞台芸術の融合への挑戦、歴史ある芸術をどのように現代的または未来に向けて作り上げるのかという挑戦、そして歌舞伎やオペラに出演されないような分野や世代の表現者の出演という挑戦に挑む。
主演を務める十一代目 市川海老蔵さんは、この公演を「東京2020のテーマが『多様性と調和』『レガシー』でございますので、多様的なオペラ、歌舞伎、そしてさまざまな芸能が調和していくということが一つのテーマになるかなと。そして、それがのちのち色々なところでできるということがレガシーにつながるのかなと思います」と話す。
5月に「十三代目 市川團十郎白猿」を襲名する予定となっている海老蔵さん。4月18日の公演は“海老蔵”として最後に行う舞台になるかもしれない。「團十郎になるとなかなかできないことも多いかもしれません。“海老蔵”としてのほぼ最後の舞台を、“海老蔵”として思いっきり、”思い”を“切る”ぐらいのつもりで務めたいなと思います」とその胸中を語った。
共演するソプラノ歌手のアンナ・ピロッツィさん、バス・バリトン歌手のアーウィン・シュロットさんからのビデオメッセージも届いており、メッセージ全文を日本語で読み上げたシュロットさんに会場の注目が集まった。
東京2020 NIPPONフェスティバルのプレゼンティングパートナーであるJXTGエネルギーの中原俊也氏は、同社のマスコットキャラクター「エネゴリくん」とともに登場。50組100名への公演チケットプレゼントキャンペーンや、歌舞伎教室への招待を実施すると発表した。これらのキャンペーンの詳細は2月14日に発表される。
販売サイトはチケットぴあ、2,020円の“Z席”も用意
「KABUKI×OPERA『光の王』Presented by ENEOS」の公演チケットは、抽選販売と一般販売の2段階で行われる。チケットぴあ専門ウェブサイトでの販売となり、東京2020公式チケット販売サイトとは異なることに注意したい。そのため、TOKYO2020IDの登録は不要。なお、未就学児は入場不可。
座種は全5種類で、価格はそれぞれ、SS席:25,000円、S席:18,000円、A席:12,000円, B席:10,000円、Z席:2,020円(いずれも税込)。このうち、Z席は一般販売からの受付となり、演出や出演者の一部が見えづらい見切れ席を含む。
車いすで来場する人のためにA席相当の専用スペースが用意されており、車いすでの来場者および同伴者はあらかじめA席を購入した後、公演日前にチケット販売事務局まで連絡する必要がある。
抽選販売の受付は2月14日(金)10:00 ~ 2月24日(月)23:59まで行われ、申し込みは一人1回まで、1回につき最大4枚まで申し込み可能。当落は2月28日(金)に申込時のメールアドレスに通知される。
決済方法はクレジットカード決済(Visaのみ)、もしくは現金決済。クレジットカード決済の場合は当選と同時に決済が行われ、現金決済は当選後、期日までに払い込み番号表を持ってセブンイレブンおよびファミリーマートで現金入金を行う。チケットは申込者宛てに配送され、配送料等が別途必要となる。海外からも購入できるが、その場合チケットは会場で渡すことになる。
一般販売の受付は3月7日(土)10:00 ~ 3月17日(火)23:59(予定)まで、決済と同時に購入確定。3月15日(日)まではクレジットカードおよび現金決済が行え、現金決済は翌日23:59までに入金が無ければキャンセル扱いとなる。3月16日(月)~17日(火)はクレジットカード決済のみ。詳しい問い合わせは「KABUKI×OPERA」チケット販売事務局で受け付ける。