西武鉄道は3月14日にダイヤ改正を実施する。新宿線では、土休日の日中時間帯に西武新宿発本川越行の下り快速急行を2本設定。平日夜間における高田馬場駅のホームの混雑緩和と遅延防止のため、運行形態の一部見直しも行う。

  • 西武新宿線を走る本川越行の急行

ダイヤ改正後の新宿線で運転される快速急行に関して、停車駅として西武新宿駅、高田馬場駅、田無駅、東村山駅、所沢駅と新所沢~本川越間の各駅が示されている。「土休日の小江戸『川越』の観光に適した時間に到着する」列車として下り2本を設定し、田無駅で先行する急行と接続、新所沢駅でも先行列車(新所沢行)と接続することで、通過駅からの利便性も高める。速達性も向上し、高田馬場~本川越間の所要時間は最速46分とされ、現在より約10分短縮される。

高田馬場駅では平日18~19時台において、利用状況に合わせた運行形態の一部見直しを実施。現在、18~19時台の毎時4・34分に特急「小江戸」が発車し、後続列車は急行または各駅停車となっているが、ダイヤ改正後は特急列車の後続列車を急行とし、特急列車が発車した後のホームの混雑緩和と遅延防止を図る。同時間帯に運転される田無行の準急は運転区間を延長し、拝島行とするほか、平日19時台に中井駅で通過列車を待つ各駅停車を一部削減。これにより、西武新宿駅・高田馬場駅から新井薬師前~都立家政間各駅への速達性が向上するという。

土休日の夜間も利用状況に合わせた運転本数等の一部見直しを行う。ダイヤ改正後の西武新宿駅において、19時台に発車する下り列車の本数は18本(1本減)、20時台に発車する下り列車の本数は15本(2本減)となる。同じく土休日の夜間、21時台の新所沢行1本を本川越行として運転区間を延長。運転間隔の平準化による利便性向上を図る。

新宿線ではその他、平日の7時40分から8時50分まで、西武新宿駅で通勤急行・急行・準急の到着ホームを2・3番線に変更。東村山駅では平日・土休日の日中時間帯、国分寺線と西武園線の乗車ホームを統一する。なお、ダイヤ改正後の国分寺線・西武園線に関して、国分寺~西武園間の直通運転は早朝時間帯のみとなる。

  • 多摩湖線はダイヤ改正後、12~14時台も20分間隔で国分寺~西武遊園地間の直通列車を運転

多摩湖線では、平日・土休日12~14時台に国分寺~萩山間と萩山~西武遊園地間の一部列車を行先変更。萩山駅での乗換えを解消し、国分寺~西武遊園地間の直通列車を20分間隔で運転する。土休日は9時台に国分寺~萩山間で1往復増発するほか、ゴールデンウィークや夏休み期間中の多客輸送時には、萩山駅や西武遊園地駅でのスムーズな接続により、西武園遊園地・西武球場前方面の利便性を向上させるという。山口線(レオライナー)もダイヤ改正に合わせ、運転時刻の変更を行う。