検索エンジン経由でどこかのWEBサイトにアクセスしたところ、そのサイトのドメイン名(ex. マイナビは「mynavi.jp」)と明らかに違うドメイン名が表示される、ということでしょうか? もしや、そのドメイン名とはGoogle(google.co.jp)では? だとすれば、それは「AMP」によるものでしょう。
AMP(Accelerated Mobile Pages)は、Googleを中心に推進されているコンテンツ表示高速化の取り組みで、スマートフォンなどモバイル機器での表示速度アップによるユーザー体験向上が狙いです。
技術的なことをいうと、HTMLやJavaScriptなどWEBページ構成要素の一部に利用制限をくわえ高速表示を可能にする「AMP HTML」、AMPの仕様に沿ったWEBページのデータをキャッシュしたうえで閲覧させる「Google AMP Cache」などの運用規定が設けられているのですが、閲覧者にとっては「対応するWEBサイトのデータを(Googleの)サーバで保管されている」ことが大きく異なります。
Googleでは、AMP対応ページをあらかじめ自社のサーバにキャッシュしておき、検索結果から誘導します。Googleで検索したとき、ページ名の右横に稲妻マークがあるものがAMP対応WEBページです。読み込まれるのはGoogleにキャッシュされたデータですから、URLバーに表示されるドメイン名もGoogleのものになります。
AMP対応WEBページはデータが軽く高速に読み込めるため、アクセス数が多く混雑しがちなWEBサイトでも軽快にアクセスできるメリットがあります。Googleの公式ブログによれば、従来型WEBページに比べ表示速度は平均4倍、データ転送量は約1/10にまで減少するそうです。
ただし、WEBサイト運営側にとっては、ページデザイン変更を余儀なくされることがある、閲覧者の行動(どのようなコンテンツを閲覧したかなど)を計測しにくくなる、などのAMP導入に伴うデメリットもあります。