キリンシティはこのほど、ファンケルの「濃縮野菜 国産ケール100%」を用いた新メニュー4品の試飲・試食会を東京・銀座の店舗にて実施した。今回の新メニューは「美と健康」を意識したものとなっており、2019年8月にキリングループとファンケルが資本業務提携を結んで以来、初めての取り組み。外食でも健康志向の食事をしたいというニーズに応えるコラボメニューを開発した。

  • キリンシティでファンケルとのコラボメニュー4品が登場

    キリンシティでファンケルとのコラボメニュー4品が登場

キリンシティはビールなどの酒類のブランド「KIRIN」を一番親しむことができる場所として創業から36年、ビアレストランなどを展開。また今回のコラボメニューで使用されるファンケルの「濃縮野菜 国産ケール100%」は、ケールを独自の生濃縮製法でピューレー状にした冷凍野菜で、飲み物や料理に混ぜるだけで、一日に必要な緑黄色野菜量を摂ることができるものとなっている。

  • ファンケルが展開するケールを使った商品群

    ファンケルが展開するケールを使った商品群

キリンシティの江田雄太代表取締役社長は冒頭のあいさつで、今回のコラボメニューの意図を述べた。

「キリンシティは、生産者さんが一生懸命作ってくださった素材を、ひと手間加えて提供している。そして、キリングループとして、酒類メーカーとしての責任を果たし、楽しく長くお酒を楽しんでもらいたいと考えています。グループとして、健康、地域社会・コミュニティ、環境といったCSV(共通価値)をかがけていますが、今回はその中でも健康の領域、そこを強化していきたいという部分。ファンケルと手を取ってシナジーを発揮していきたい。それが今回のコラボメニューとなっている」

  • キリンシティの江田雄太代表取締役社長

    キリンシティの江田雄太代表取締役社長

ファンケル上席執行役員で健康食品事業部の若山和正部長は「働き方が変わったことにより、加工食品が増え、野菜摂取量が減少し、土がやせてきていることで、野菜そのもの栄養が下がっている。ファンケルは、そのような日本の野菜不足を解消し、健康づくりに役立ちたい。ケールはキャベツの原種と言われ、欧米では普通にスーパーなどに並んでいる野菜。その栄養価の高さから野菜の王様と言われています」とケールの栄養価の高さをアピール。「キリンシティで活用していただけることで、野菜不足を改善しつつ、皆様にそのおいしさを知っていただける。とてもワクワクしています」と期待を口にした。

  • ファンケル上席執行役員で健康食品事業部の若山和正部長

    ファンケル上席執行役員で健康食品事業部の若山和正部長

ケールは野菜全般と比較しても栄養価が非常に高く、特に「抗酸化ビタミン」「ミネラル類」「カロテン類」が豊富に含まれている。ファンケルの製品では、ミネラル農法と土壌管理から手掛ける国内産ケール100%を使用しており、化学農薬も不使用。栄養成分を損なわない製法で濃縮しているという。

そんな「濃縮野菜 国産ケール100%」を使った新メニューは『キレイに、エール。』をテーマに、ケールの味わいを生かした特別コラボレーションメニュー。「茹で上げカリフローレ グリーンソース」(700円)、「ほうれん草とベーコンのグリーンタリオリーニ おつまみサイズ」(780円)、「同お食事サイズ」(1,280円)の料理2品と、「ケールのジントニック」(700円)、「ケール&オレンジジュース(ノンアルコール)」(530円)の飲み物2品となっている。

  • 「茹で上げカリフローレ グリーンソース」

    「茹で上げカリフローレ グリーンソース」

「茹で上げカリフローレ グリーンソース」は、茎が長いカリフラワーの一種・カリフローレを、ソースにディップして食べる温野菜サラダ。カリコリとしたカリフローレの食感が心地よく、バーニャカウダ風のマヨネーズに「濃縮野菜 国産ケール100%」を加えたアンチョビソースは、まろやかな味わいだ。

  • 「ほうれん草とベーコンのグリーンタリオリーニ(手前がお食事サイズ、奥がおつまみサイズ)」

    「ほうれん草とベーコンのグリーンタリオリーニ(手前がお食事サイズ、奥がおつまみサイズ)」

「ほうれん草とベーコンのグリーンタリオリーニ」は、もっちりとしたパスタ麺で食べ応えがある。ジェノベーゼのような鮮やかな緑色だが、ニンニクの効いたペペロンチーノなので、食事にもお酒のアテにも合う印象だ。どちらの料理も色のインパクトはあるものの、正直なところ味は言われなければケールが使われていると気づかないほど自然な味わいだった。

  • 「ケールのジントニック(写真右)」と「ケール&オレンジジュース(ノンアルコール)」

    「ケールのジントニック(写真右)」と「ケール&オレンジジュース(ノンアルコール)」

「ケール&オレンジジュース(ノンアルコール)」は、「濃縮野菜 国産ケール100%」と「トロピカーナ100%まるごと果実感 オレンジ」を1:4でブレンドしたソフトドリンクで、青臭さなどはほとんどなく、子どもでもグイグイと飲める味。一番ケールの風味を感じられたのが「ケールのジントニック」で、のどを通った後にふわっと小松菜やほうれん草のような青菜のほろ苦さが残る。トニックウォーターのほろ苦さやジンのドライな味わい、ライムの香りなどとよくマッチしていて、とてもさわやかな印象だ。

ケールは緑色が濃く、そのインパクトが強いために、「すごく青臭いのではないか」「苦みが強いのではないか」という先入観を持たれがち。しかしながら、この日試食した4品はどのメニューでもそのような印象はない。「良薬は口に苦し」というように、体にいいものは多少味が悪くても仕方ないという気持ちは少なからずあるが、食べてみるとむしろ青菜の甘みなどがあって、とてもおいしく味わうことができた。これまで敬遠していた人も、一度味わってみれば印象が変わるかもしれない。

新メニュー4品は、キリンシティとキリンシティプラスの全38店で、2020年3月17日まで期間限定で提供される。