ナイチンゲールは1月29日、現役看護師を対象とした「看護師というお仕事」に関するアンケート調査の結果を発表した。調査日は2019年12月24日、有効回答は1,054人。
看護師の80%が現職に「不満がある」
現職への不満はあるか質問すると、80.0%が「ある」と回答。具体的には、「人員不足」が43.2%と最も多く、以下、「正当に評価されていない」が40.7%、「休みが取れない」が29.5%、「古株の職員の存在」が26.3%、「院長・師長と馬が合わない」が24.0%、「経験が活かせない」が23.3%と続いた。
職員がより働きやすくなるために職場が取り組むべきと思うことは、「給与の引き上げ」が66.1%でトップ。次いで「休日の取りやすさ」が59.4%、「労働時間の短縮」が39.4%、「キャリアアップ支援」が15.6%となった。同調査では、「人員不足によって仕事の負担が大きくなっていることから、仕事量に見合った評価として給与を引き上げてほしいと感じているのでは」と推測している。
転職の経験がある看護師は69.0%。前職を辞めた理由を聞くと、1位「職場の雰囲気が苦手だった」(35.2%)、2位「昇給・昇格が見込めない」(35.1%)、3位「人手不足に対して何も改善されなかった」(32.7%)、「自分が望む科に配属されない」(21.8%)となった。
転職したきっかけは、「労働環境の悪化(人間関係含む)」が45.6%、「給与が低かった」が38.3%、「職場の運営方針と合わなかった」が26.4%、「就業場所が遠い」が18.6%と続いた。
職場を選ぶ際に気にしている点は、「勤務時間・休憩時間」が58.4%、「給与の上り幅」が50.7%、「福利厚生が整っているか」が44.5%となった。