三井住友カードは1月28日、決済方法に関するアンケート調査の結果を発表した。調査は2019年11月28日~29日、20~60代の男女500名(キャッシュレス派、現金派各250名)を対象に、インターネットで行われた。
同調査では、日常の買い物で一番回数が多い支払手段がキャッシュレスである人を「キャッシュレス派」、現金が多い人を「現金派」と定義。
はじめに、具体的な決済方法を聞いたところ、現金派は100%現金であるのに対し、キャッシュレス派は「クレジットカード」(56.4%)、「電子マネー」(18.4%)、「QRコード」(14.8%)が多いほか、「デビットカード」「スマホ決済」「プリペイドカード決済」など、キャッシュレスの支払方法には多様性があることが改めてわかった。
続いて、なぜその決済方法を利用するのかを聞くと、現金派は「収支が把握しやすい」(62.0%)、「慣れている」(50.4%)、「使い過ぎない」(47.6%)が上位に。一方、キャッシュレス派は「スピーディーになる」(61.2%)が最も多く、ポイントが付くことや割引があることよりも、素早く決済できることに魅力を感じている人が多いことがわかった。
次に、決済方法と家計管理の影響について調べたところ、「レシートを家計管理に活用している」人の割合は、キャッシュレス派70.4%、現金派58.4%という結果に。また、全回答者のうち既婚男女252名に対し、家計管理に関与しているかを聞いたところ、「家計管理に関与している」と答えたのはキャッシュレス派78.6%、現金派62.7%と、こちらもキャッシュレス派の方が現金派を上回った。
また、キャッシュレス派に「キャッシュレス決済が増えて家計管理にどのような変化があったか」と尋ねると、「ポイントが貯まり使える金額が増えた」(45.6%)、「収支が把握しやすくなった」(24.8%)など、ポジティブな意見が上位に。
さらに、現金からキャッシュレスの支払いに移行した理由を聞いたところ、「ポイントが貯まるから」(79.2%)が断トツのトップに。次いで「消費者還元事業がはじまったから」(30.8%)、「現金を持ちたくなかったから」(23.6%)と続いた。
一方、現金派に今後キャッシュレス決済を増やしていきたいか聞いたところ、46%が「増やしたい」と回答。そこで、「どのような状況になった時、キャッシュレス決済が増えると思いますか?」と質問したところ、「ATM手数料が500円など高額になる」(52.2%)、「所得税が一定額免除される」(39.1%)、「支払い時に消費税とは別に現金税が徴収される」(35.9%)、「どこでもキャッシュレス決済ができる」(28.3%)といった意見が多くあがった。