ウィキペディアによりますと、ツボとは「経穴」、指圧、鍼、灸で刺激を与えることで体調の調整、諸症状の緩和を図るものだそうです。鍼・灸はともかく、指で刺激を与えることによりユニークな効果がある特定の場所が画面にあるかどうか……ありますね、確かに。ホームボタンが廃止されたiPhone X以降でいえば、こことあそこの2箇所でしようか。

1つは、画面上部にある「ノッチ(切り欠き)」の中央です。Safariなど縦方向に大きくスクロールするアプリを利用しているとき、ここをタップすればページの先頭へ一息で戻ることができます。「写真」アプリですべての写真を表示しているときには、カメラロールにあるもっとも古い写真が表示されます。「カレンダー」ではその日の0時に、「メール」ではもっとも最近受信したメッセージに……複数のアプリで使える汎用テクニックということもあり、ツボという表現がピタリあてはまりますね。

もう1つは、画面下部のドック(アイコンが4つ並ぶ領域)の真ん中あたりです。ここはタップではなく、フリックして使います。ホーム画面が表示されているときに上方向へ大きくフリックすれば、先頭のホーム画面へジャンプできます。下方向へのフリックは簡易アクセス(画面全体を下方向へずり下げ指を届きやすくする)に使えます。

画面右上のバッテリー残量が表示されている部分も、下方向へのフリックでコントロールセンターを表示できるのでツボといえるかもしれません。画面下部から上方向へのスワイプ(振り切らず途中で指を止める)によるアプリスイッチャーの表示、画面上部から下方向へのフリックによる通知センターの表示は反応するエリアが広いため、ツボという表現はあたらないものの、特殊な役割を与えられている場所といえるでしょう。

  • iPhoneの画面には「ツボ」があると聞きましたが?

    iPhoneの画面上には「ツボ」という表現がぴったりな特定の場所があります