26日、ダンスボーカルユニット「原因は自分にある。」( 大倉空人、小泉光咲、桜木雅哉、長野凌大、武藤潤、杢代和人、吉澤要人)が2ndシングル「嗜好に関する世論調査」リリースイベント最終日をダイバーシティ東京プラザ(東京都)で迎え、会場には1,500人が詰めかけた。
「原因は自分にある。」は超特急らが所属するスターダストプロモーションの新人若手アーティスト集団・EBiDANからの選抜メンバーからなり、2019年10月にCDデビュー。“ある物事や、ある状態・変化を引き起こすもとになること。”という意味を持つ“原因”という言葉を肯定的に捉え、この名前の響きのように、インパクトを与え続ける前衛的なユニットとして躍進し、新時代のエンターテインメントを生み出す事を目指しているダンスボーカルグループとして注目を集めている。
この日は2ndシングルに収録されている楽曲をメインに全5曲を披露。1曲目はスウィングジャズやラテンミュージックを思わせるメロディに、パンチの効いた低ボイスのラップやヴォーカルなどがスパイスとなる「Joy to the world」。
スピーディーで鮮やかに展開されるフォーメーションを見せながらも、サビではキャッチなー振りを取り入れ、観客が一緒に踊り一体感を作り上げるなどしつつ、特に観客を沸かせたのは歌詞の「Chu-Chu-Chu-Chu」という箇所のパフォーマンス。メンバーが挑発するような目線や唇をなぞる仕草、メンバー同士でキスを送り合うような仕草が飛び出すと、その怪しくも目が離せない様子に会場からは大きな歓声が上がりだす。
2曲目は一転、かわいらしさを感じるポップス「ジュトゥブ」。1曲目と楽曲の雰囲気も全く異なり、わちゃわちゃ楽しそうにアドリブを見せる姿や、頬を膨らませて“ごめんね!”というような愛らしいポーズのほか、「急ぐよ!」と声をかけながら全速力で全員が楽しそうに走る素振りを見せるなど、終始メンバー自身もステージを楽しんでいる姿を見せてくれる。
ここでMCタイムへ。リリースイベントが最終日を迎えた事に対して感慨深そうに触れつつ、表題曲の歌詞にちなみ、マイナビニュースとのコラボ企画でもある、ファンから寄せられた“究極の二択質問”に答えるコーナーが行われた。
お題は“完璧に磨かれるなら、笑いのセンスかファッションセンス、どちら?”。“笑い”を選んだのは小泉、桜木、長野、武藤、吉澤。“ファッションセンス”は大倉。そしてどちらも選ばなかったのは杢代。
まずファッションセンスを選んだ理由としてそれぞれ「MC中に笑いが取れたら多分次の曲でより気持ちが上がる(桜木)」「すぐに人を笑顔にして、幸せな気持ちにできるのは笑い(吉澤)」など答える中、実は長野が1人でダジャレを考えており、さらに「そのダジャレが面白くない(小泉)」と明かされる一幕も。
当の長野は自身のダジャレをイジられながら「自分はスベりキャラもアリかと思ってるけど、笑いのセンスが欲しい!」と真面目に力強く語りかけるも、会場が静まり返ってしまい「真面目なコメントをしてもシーンとなっちゃう!」と慌てる姿を見せるも、これが会場の笑いを取る事になるという結果に。
一方“ファッションセンスを磨きたい”と答えた大倉は「自分はメンバーの中ではツッコミの役割だと思っているので、ファッションセンスの方を高めていきたい」と満面の笑顔で答え、親指を立てる姿を見せていた。
一方どちらも選ばなかった杢代。理由を話すかと思いきや、M!LKの山中柔太朗に倣って洋服が好きになったそうだが、山中と仲良しの武藤のファッションセンスが気になるようで、武藤のファッションセンスに苦言を呈しだした。 これに対して「結構選んでるんだけど…」としょんぼりした様子を見せる武藤を見て、「実はそれを言われて、(武藤が)すごい傷ついてたんだよ」と吉澤がフォローを入れ出す。飾らない自然体な様子でわきゃわきゃとやり取りをしていたメンバーたちを見て笑顔の観客たち。
それを見て、最後にニヤリとしながら「今のやり取りを笑っていたあなた! …そういう事です!」と会場を指さし、ドヤ顔を見せる杢代。実は杢代に笑いを取られていた事に気付いた会場の観客達とメンバーたちは、驚いた様子を見せ、笑いを取りつつも、ファッションセンスもある事をアピールした杢代に対して「さすが!」「パーフェクトヒューマン!」と盛り上がる一幕も見られた。
続けて、3曲目に披露されたのはシングル表題曲「嗜好に関する世論調査」。疾走感のあるジャズピアノの音色にのせて、“二択”というを中心に言葉が次々と折り重なるヴォーカルやメロディーからは、10代の時に感じる焦燥感やモヤモヤなど、様々な感情や感覚を想起させ、さらにスピード感のある鮮やかで美しいフォーメーションダンスも加わり、視覚的にもさらに気持ちを強く揺さぶられるようなステージを見せてくれた。表題曲というだけあって気合十分で、これまでのダンスヴォーカルグループにはない世界観を持った、彼ら特有のパフォーマンスを力いっぱいオーディエンスに見せつける7人。
続けて「この先も一緒に歩いていきましょう」という一言と共に始まった、ミドルバラードながら、キレがあり勢いとスピード感を感じさせるフォーメーションダンスとのギャップが印象的な「時速3km」、そしてラストにデビューシングル「原因は自分にある。」が披露される。
「原因は自分にある。」は疾走感のあるピアノ、ドラム、ギターの音が重なり一聴すると不調和にも思えるが、ラップとヴォーカル、メロディと大きなギャップを感じる規律的なフォーメーションダンスが加わる事で、それぞれが1つのパフォーマンスに融合されていき、不思議な一体感と共にこれまでにない、グループコンセプトに掲げるまさに“前衛的”な世界観が展開されていく。
大きな話題を呼んだこのデビュー作に会場の観客のボルテージも一気に最高潮へと昇りつめ、手に持ったサイリウムを高く掲げながら、サビではメンバーと一緒に振りを踊るなどし、屋外ながらも会場は大きな一体感と熱気に包まれていた。
全5曲を披露し終えると、「2020年の僕たちも楽しみにしていてください!」と代表して長野が挨拶を締めの挨拶を行い、この日のリリースイベントは盛況のうちに幕を閉じた。
セットリスト
M1 Joy to the world
M2 ジュトゥブ
M3 嗜好に関する世論調査
M4 時速3km
M5 原因は自分にある。