「一年の計は元旦にあり」と言います。年のはじめは「今年は」とか「今年こそ」と目標を持つものです。そのなかに「お金を貯める!」という目標が入っていたら、まずは家計簿をつけることをオススメします。
とはいうものの「これまでにも何度も挑戦したけど、三日坊主だった」という人も多いはず。今回は、そういう人のために、管理する項目はたったの2つでOKのズボラでも続く家計簿を紹介します。
給料のうち今月使える金額を出す
給料日に、給料が口座に振り込まれると嬉しいものですが、それを全部、自由に使えるわけではありません。
給料は「貯金」「固定費」「変動費」の3つに分けて考えるのが、家計管理の基本。「固定費」とは家賃や住宅ローン、駐車場代などの住居費、水道光熱費、スマホ代などの通信費、保険料、習い事代、車などのローン……など毎月ほぼ決まった金額がかかるもの。口座自動引き落としになっている場合が多いので確認してみましょう。この分は、たとえばスマホを大手キャリアから格安スマホに変更するなどの見直しをしない限り、金額を減らすのは難しい支出。必ずかかるお金です。
給料のうち、自由に使えるお金というのは、【給料―貯金―固定費=残った分(変動費)】です。実は、家計簿で支出を管理する必要があるのは、この残った分だけなのです。
家計簿の費目は「生活費」と「その他」の2つでOK!
残った分は、一般的には「変動費」にあてられるお金です。変動費には、食費、日用品費、被服費、美容費、交際費、レジャー費、医療費……などがありますが、細かく分けると家計簿をつけるのが面倒になります。
そこで、「生活費=食費+日用品費」「その他=それ以外」の2項目だけに分けます。毎日食べるものや使うものにかかるお金と、毎日というわけではないけどかかるお金にザックリ分けるのです。
カレンダー式家計簿がつけやすい
市販の家計簿はいろいろな種類がありますが、費目が細かく分かれているものが多いので、今回は市販の家計簿にこだわらなくてもOKです。カレンダーのように1カ月がひと目でわかるものが、つけやすいかもしれません。
無印良品で購入できる「マンスリーノート」に、自分で日にちを書き込んで使用してもOKです。そして、お金を使った日に「生活費 ○○○円」「その他 ○○○円」と書き込みます。
1週ごとに使った金額を集計する
月曜日からスタートして日曜日の夜に、1週間分の支出を合計します。
さらに、【今月使えるお金―今週使ったお金=今月あと使えるお金】を計算します。大切なことは、給料日までの支出を「今月あと使えるお金」内に収めること。
【今月あと使えるお金÷残りの何週=1週間で使えるお金】を算出して、給料日まで1週いくらずつ使えば、赤字にならないかを確認します。
月末に家計簿を見直す
家計簿はつけるだけではなく、「見直す」ことが重要です。1カ月終わった時点で、生活費とその他の合計額を出します。「今月使えるお金」内に収まっていたら、立派な黒字。家計管理は合格です。
もし、足りなくなって貯金を下ろしている場合には、足りなくなった原因を、家計簿を見ながらチェックしましょう。大きな支出は何に使ったかを洗い出し、その支出が本当に必要なものだったかを考えます。
また「生活費」も減らせる方法がないかを検討します。ランチは毎日外食ではなく、週2日でもお弁当にしてみる、夕飯は自炊する、食料品は週1回のまとめ買いにするなど、生活費を減らす工夫をしてみましょう。
カレンダーに「生活費」と「その他」に分けて使った金額を書き込むだけでも家計簿になります。これだけで「何に使ったかわからないけど、いつの間にかお金がなくなる……」という状態から脱却できるはず。使ったお金を把握することは、1000万円貯蓄への第一歩です。