鎌倉新書は1月22日、「第2回 改葬・墓じまいに関する実態調査(2020年)」の調査結果を発表した。調査は2019年12月6日~10日、改葬・墓じまいの経験のある30歳以上の男女411名を対象に、インターネットで行われた。
調査によると、 改葬(お墓を移動させること)、あるいは墓じまい(お墓を片付けて更地にし、管理者に敷地を返還すること)の経験のある人のうち、約7割が「お墓の跡継ぎである」(73.2%)とのこと。その割合を年代別にみると、多い順に30代(89.2%)、40代(77.5%)、50代(64.0%)、60代以上(62.2%)となり、ライフステージの変化が大きい30代が最も高い割合となった。
改葬・墓じまいの理由については、「遠方にお墓があるから」(58.2%)が最も多く、次いで「墓守が途絶えるから」(37.5%)、「管理費が掛かるから」(22.1%)と続いた。
次に、改葬・墓じまいに掛かった期間を調査したところ、約7割が3ヶ月以内に終えており、きちんと手順をふめば短期間で作業を完了することができるよう。
費用については、「50万円以内」が40.8%、「51万円以上」が31.6%という結果に。移転元(改葬・墓じまいをしたいお墓)や移転先(新しいお墓)の種類、引っ越し方法、改葬であるか墓じまいであるかによって総額の費用は異なるが、主な内訳は以下の通りとなっている。
【移転元での主な内訳】
・必要書類の発行手数料
・墓石の撤去処分、区画整備代(墓じまいの場合)
・遺骨の取り出し費用
・お布施代
・離檀料(檀家だった場合)
・墓石運搬費用(移転先で使用する場合)
【移転先での主な内訳】
・永代使用料、事務手数料
・新しい墓石代(新しい石碑を建てる場合)
・建墓の基礎工事、据付工事費用
・埋葬費用
・お布施代
・入檀料(移転先が寺院だった場合)