JR東日本は車いす等を使用する乗客が利用しやすい環境整備について発表。山手線では従来の車両よりフリースペースを増やし、車いす等を使用する乗客が利用しやすくしたE235系への全車両置換えが1月をもって完了した。車両とホームの隙間を縮小するホーム先端へのくし状部材も設置している。

  • 山手線に投入されたE235系(JR東日本提供)

  • E235系のフリースペース(JR東日本提供)

山手線では2017年からE235系への置換えが本格的に始まり、今年1月をもって全車両の置き換えが完了した。従来車両(E231系)と比べてフリースペースを増やし、各車両に設置するとともに、床面を低くし、車いす等の乗客も利用しやすくしている。

また、車両とホームの段差・すき間を縮小するため、ホームドア整備に合わせてホームのかさ上げを行い、車両とホームの段差縮小を進めている。ホームと車両とのすき間の縮小にも取り組んでおり、くし状の部材を山手線、京浜東北線、中央・総武線各駅停車の一部駅のホーム先端(各ホーム2カ所)に設置し、可能な限りホームと列車のすき間を縮小している。

  • くし状部材設置状況(JR東日本提供)

すでに目黒駅、目白駅、大塚駅、駒込駅にて、くし状の部材を設置しており、今後も順次設置を進め、2020年7月までに32駅に設置する。2020年7月以降については利用状況を踏まえ、さらなる拡大を進めていくとのこと。