神戸電鉄は3月14日にダイヤ改正を実施する。速達性の向上、停車駅の変更、接続改善(他社線を含む)などを図る一方、利用者減少の続く粟生線では、利用者の少ない昼間・深夜時間帯を中心に列車の運転が見直される。
ダイヤ改正後の粟生線では、終日にわたり粟生駅でJR加古川線・北条鉄道と接続しない列車の運転をすべて取りやめる。平日・土休日5時台の志染~小野間はおおむね20~30分間隔とし、平日朝ラッシュ時間帯に運転される現行の上り快速3本は種別を急行2本・普通1本に変更。西鈴蘭台~志染間は平日朝ラッシュ時間帯の運転間隔を見直し、朝ラッシュ後の9~10時台も現行の15分間隔から30分間隔とする。
志染~小野間では朝ラッシュ後に上下各1本を増便。9時台に運転される新開地発志染行の普通を小野行、11時台に運転される志染発新開地行の準急を小野発として運転区間を延長する。志染~三木間では、昼間時間帯にも上下各4本を増便。10~13時台に各1本運転される新開地発志染行の普通を三木行、12~15時台に各1本運転される志染発新開地行の準急を三木発とする。これらの変更により、志染駅を9~14時台に発車する下り列車、三木駅を10~15時台に発車する上り列車はおおむね30分間隔(現在は60分間隔)の運転となる。
10~14時台に新開地~西鈴蘭台間で運転される列車はダイヤ改正後、上りを西鈴蘭台発鈴蘭台行、下りを鈴蘭台発西鈴蘭台行に変更。新開地~鈴蘭台間は昼間時間帯、現行の毎時8本から毎時6本(おおむね4~15分間隔)の運転に変更される。
夕ラッシュ前の15時台以降、志染~小野間で現行の15分間隔から30分間隔に変更。平日夕ラッシュ時間帯に粟生線で運転される下り快速3本は種別を普通に変更し、列車の運転間隔も15分間隔に見直される。深夜時間帯は鈴蘭台・西鈴蘭台~志染間において、平日・土休日ともに最終列車までおおむね20~30分間隔の運転とする。
有馬線・三田線では、平日朝ラッシュ時間帯の上り準急1本を急行、急行1本を特快速に種別変更し、所要時間を短縮(岡場~新開地間で現在より2~5分短縮)して速達性向上を図るとともに、7時台に岡場駅を発車する上り7本のうち2本を特快速、3本を急行とする。平日18時台に鈴蘭台~岡場間で上下各1本を増便するほか、19時台と21時台に各1本運転される有馬温泉行を岡場行に変更。平日夕ラッシュ時間帯に岡場方面へ向かう下り列車を3本増便し、あわせて谷上駅での北神急行電鉄との接続改善も図る。