ガネットはこのほど、「定年後の働き方に関するアンケート調査」の結果を明らかにした。同調査は2019年12月9日~11日、定年退職を控える50代の男女319名と定年退職後も働く60代以上の男女259名を対象にインターネットで実施したもの。
定年退職を控える50代の男女に定年後も働きたいと思うか尋ねたところ、70.5%が「はい」と答えた。定年後に「継続雇用制度」を活用したいと思うか聞くと、88.9%が「はい」と答えている。定年を超えても現在の仕事を続けたい意向がある人が多くを占めた。
定年退職後の再就職について尋ねると、59.6%が「定年前と同じ仕事をしたい」と回答した。「同じ業種・業界の仕事」は22.2%、「まったく別の業種・業界の仕事をしてみたい」は17.8%だった。
定年後、働かないことに不安を感じるか聞くと、80.6%が「とても不安に感じる」「やや不安に感じる」と答えた。不安要素としてあてはまるものについて尋ねると、91.8%が「老後の生活資金」、34.6%が「社会とのつながりが絶たれる」と答えている。
自身の老後に向けてどのくらい貯蓄しているか尋ねると、「100万以上300万未満」が最も多く、次いで「500万円以上1,000万円未満」、「1,000万円以上2,000万未満」となった。「老後2,000万」をクリアする人は約5人に1人いる一方、「貯蓄していない」も約4人に1人と比較的多かった。
定年退職後も働く60代以上の男女に、定年前後の仕事観について、「働くうえで最も重視していること」をそれぞれ尋ねたところ、定年前は「地位・役職」「会社の業績向上」「給料」を重視していたことに対し、定年後は「人とのつながり」「ワークライフバランス」「社会貢献」が上位を占めている。
定年後も働き続ける理由について聞くと、「生活資金のため」(71.0%)が最も多く、次いで「社会とのつながりを持っていたいから」(45.2%)、「働くことが好きだから」(25.9%)が続いた。
何か勉強をしているか尋ねると、32.8%が「はい」と答えた。何のために勉強しているか聞くと、38.8%が「趣味のため」、25.9%が「教養を身に着けるため」、22.4%が「自身のキャリアアップのため」と答えている。