日本人初プロゲーマー(諸説あり)であるウメハラ(梅原大吾)選手のスポンサーとしても有名だったPC周辺機器メーカー「Mad Catz(マッドキャッツ)」。2017年3月に倒産しましたが、2019年に香港資本で復活します。東京ゲームショウ2019ではアイ・オー・データ機器のブースにてマッドキャッツの製品が参考展示されていました。
ラスベガスで開催されていた世界最大級の家電見本市「CES 2020」でも製品を展示していたので、その様子をレポートします。
マウスにキーボードなど、ゲーミングデバイスを続々投下予定
展示されていたアイテムは、ゲーミングマウスやゲーミングキーボード、ゲーミングヘッドセット、アーケードコントローラーなど。それぞれ、日本では4~5月の発売予定だそう。いよいよ、マッドキャッツが復活ののろしを上げます。
2020年がねずみ年だからか、ブースではゲーミングマウス「R.A.T.」シリーズが並びます。なかでひときわ目を引いたのが、メカニカルなフォルムが特徴的な有線マウス「R.A.T. PRO X3」。最大解像度は16,000DPI(800、1,600、10,400、16,000の4段階で切り替え可能)、10個のプログラム可能ボタンを搭載します。
「チャージングマット」の展示もありました。ワイヤレスマウスを充電しながら使えるゲーミングマウスパッドです。展示されていた「R.A.T. AIR S」はソフトタイプ。マット自体を丸められるので、持ち運びにも便利そうです。
ゲーミングキーボードで展示されていたのは、1,680万色のバックライトを搭載する「S.T.R.I.K.E. 13」。チルト調整機能でゲーミングライフをサポートします。
開発中の次期モデルはPS5と同時投入?
次に、展示されていたマッドキャッツのアーケードスティック「EGO」を紹介します。対応ハードはPS3やXBOX 360、PCで、まだPS4はライセンスを取得していないとのことですが、OPTIONボタンやSHAREボタンを搭載していたので、おそらく使えるしょう。
ボタンとレバーは三和電子製。8つのボタンはすべてターボスイッチに対応します。実際にゲームをプレイしてみると、静音レバーとボタンを使っているのか、かなり静かな印象を受けました。アーケードスティックに関しては、すでに次のモデルを開発中で、PS5の発売に合わせてリリースする見通しとのこと。当然、PS5のライセンスは取得する予定だそうです。
最後にゲームパッドの「C.A.T. 3」。最近は対戦格闘ゲームもパッドのプレイヤーが増えているので、「専用パッド」の需要も高くなっていきそうです。PCのダイレクトインプットとXインプット、PS3やAndroid、Nintendo Switchに対応しています。
新生マッドキャッツは、香港企業がブランドを購入しただけでなく、外注先などもこれまでと同様の体制のため、製品クオリティを下げずに開発を進められているとのことでした。「4本の爪痕のロゴ」は、多くのゲーマーにとって親しみのあるものだけに、復活を喜びたいところです。