Microsoftは米国時間2020年1月15日、ChromiumベースのMicrosoft Edgeブラウザーを正式公開した。Windows 10用にとどまらず、Windows 8.1 / 8 / 7版、macOS版、iOS版、Android版をそろえ、各OS版のダウンロードおよび各ストアへのリンク先にアクセスできる。
筆者はWindows Update経由で配布が始まる可能性を考えていたが、公式ブログによれば、Windows Update経由の展開は数週間内をめどに始まり、ユーザーの利用データやフィードバックを踏まえて拡大するようだ。今回、正式公開したMicrosoft Edgeはバージョン79の安定版。先のブログ記事によれば、バージョン80の安定版リリースは2020年2月を予定しており、約6週間のリズムで安定版を更新していく。
旧Microsoft Edgeで使用していたお気に入りやパスワード、フォームの入力情報、Microsoft Store経由で入手した拡張機能、および基本的な設定は引き継がれる。セットアップのメッセージによれば、OSの再起動が必要なケースもあるようだが、筆者の環境では起動していた旧Microsoft Edgeの終了をうながされただけだった。
ただし、Windows Update経由の展開は、Windows 10 HomeおよびProエディションのみ。EnterpriseやEducation、Workstationは対象外だ。企業や団体の場合、IT管理者が組織向け展開ドキュメントを参考に展開計画を実行するのが大半だと思うが、Microsoft Edge for businessページから直接ダウンロードもできる。
Microsoft Edge Insiderは今後も継続し、Beta・Dev・Canaryチャネルも健在だ。筆者はメインPCに各チャネルをインストールしているが、Canaryチャネル以外は、「%ProgramFiles(x86)%1¥Microsoft」フォルダーへ個別に展開する。当然ながらバイナリーイメージも各チャネルで異なるため、併用することが可能だ。今回リリースされた安定版と共に任意のチャネルを併用すると、新機能の早期検証や新たに見つかったバグからの一時退避先などにも利用できるため、エンドユーザーにもおすすめしたい。
阿久津良和(Cactus)