シンガーソングライターの竹原ピストルが、フジテレビのドキュメンタリー番組『ザ・ノンフィクション』(毎週日曜14:00~ ※関東ローカル)のテーマ曲「サンサーラ」を歌うことが決定した。あす19日の放送から流れる。
今や局や番組のジャンルを超え、バラエティでも「♪生きて~る 生きている~」のメロディーが浮かぶと、『ザ・ノンフィクション』を想起させるほど親しまれている「サンサーラ」。サンスクリット語で「輪廻(りんね)転生」を意味するこの曲は、同番組のテーマ曲として2003年に誕生した。
当時のチーフプロデューサー・味谷和哉氏がアシスタントディレクター時代の92年にインドをロケ中、朝もやのガンジス川を眺めながら、サビの歌詞とタイトルを思いついたという。以来、中孝介、城南海など7組のアーティストが担当した名曲を、2020年からは竹原が歌い継ぐことになった。
竹原の歌う「サンサーラ」は、ギター1本で魂の叫びのような歌声が響く。歴代の歌い手にはなかった独特な“間”で進行し、「♪生きる~こと~は~サンサ~ラ~」で一気に声量がピークに達するが、その余韻の「ア~ア~」は優しい裏声に。この緩急ある展開が特徴となっている。
今回、全国各地をライブツアーで回る中、楽屋で「サンサーラ」を歌い続け、レコーディングに臨んだと言う竹原ピストルは「壮大さにおいて、自分では絶対に書けない歌詞ですし、多彩さにおいて、自分では絶対に書けないメロディーです。やはりとても難しかったけれど、こういうことかな、、とか、こうしてみたらどうだろう、、と、自分の“間”や解釈と摺り合わせていく作業がとても楽しかったし、とても良い経験をさせていただいたと思っています」とコメント。
そして、「自分なりに、自分なりの体重を乗せた『サンサーラ』を歌うことができたと思っています。『サンサーラ』を歌わせていただいたこと、そしてそれを『ザ・ノンフィクション』で使っていただけること、とても光栄です。歌唱が、番組とうまく溶け合えたならばうれしいです」と語る。
今回、竹原を起用した西村陽次郎チーフプロデューサーは「4年前、小さなライブハウスで見た竹原ピストルさんの姿が強烈で…。ボタボタと滴り落ちる汗をぬぐいもせず、ギター1本でマイクに向かい、地面から鳴り響いてくるような歌声。竹原ピストルさんの歌う姿が『ザ・ノンフィクション』という番組の世界観と1つに結びついたんです」と回想。
出来上がった楽曲は想像以上だったといい、「絶対にハマるだろうなあとは思っていたのですが、歌い出しを聴いて、思わず笑ってしまいました。竹原ピストルさんの声が『ザ・ノンフィクション』という番組をまさに体現してくれているというか…。番組の世界観をより広げてくれました」と話している。
19日の『ザ・ノンフィクション』は、500年続く専業農家に嫁いだ岩立友紀子さん(32)に密着した『私って嫁ですか 妻ですか ~農家に嫁いだ友紀子の結婚~』を放送する。