エン・ジャパンは1月16日、「選考辞退」に関する実態調査の結果を発表した。調査期間は2019年11月15日~12月12日、調査対象は求人支援サービス「engage」利用企業で、有効回答は1,851社。
辞退理由、1位「他社で選考通過・内定を獲得した」
選考辞退に悩みや課題を感じているか尋ねると、60%が「感じている」と回答。悩みや課題を「感じている」と答えた企業に、ここ1年での選考辞退の発生数を聞くと、「選考辞退が増えた」が半数以上の53%を占めた。
辞退が起きたタイミングは、「内定後の辞退」が最も多く60%。次いで「面接前日・当日のドタキャン辞退」が50%、「選考中の辞退」が46%、「面接前の辞退」が39%となった。
応募者が辞退をした理由については、「他社で選考通過・内定を獲得した」が70%と圧倒的に多く、同調査では「売り手市場により、応募者にとっては仕事が決まりやすい状態が続いていることが分かる」と分析している。以下、「連絡がつかず、聞けなかった」が36%、「希望する給与・待遇ではなかった」が22%、「特に理由は聞いていない」が16%、「ご家族による反対」が14%と続いた。
「面接前日・当日のドタキャン辞退」と答えた企業に、応募者から辞退連絡はあったか問うと、88%が「連絡はなかった」と回答。応募者の"すっぽかし"に悩む企業が多いことがわかった。
選考辞退の対策をしている企業はわずか26%で、対策していない企業が64%に上った。辞退対策をしている企業にその内容を質問すると、「書類選考後、通過者への連絡を早くする」が74%、「面接日程を複数を送り、選択できるようにする」が66%、「応募者に今後の選考の流れやお礼をメール」が64%となった。