ミュージシャンで女優のシシド・カフカが17日、東京・渋谷のNHKで行われたドラマ10『ハムラアキラ~世界で最も不運な探偵~』(1月24日スタート、NHK総合 毎週金曜22:00~)の試写会に、共演の間宮祥太朗、中村梅雀とともに出席した。
ミステリー作家・若竹七海が20年以上に渡って描いてきた「女探偵・葉村晶シリーズ」 を初テレビドラマ化。シシドが演じる主人公・葉村晶(はむらあきら)は34歳独身で、訳ありの転職、転居十数回…。今はミステリー専門書店「MURDER BEAR BOOKSHOP」のバイト兼、書店のオーナーが冗談で始めた「白熊探偵社」の調査員として働いている。何かと災難に巻き込まれ、周りから「世界で最も不運な探偵」と面白がれる葉村が、事件と対峙する中で、自身の人生とも対峙し、タフに、そして優しく生きていく。
ドラマ初主演のシシドは、「初めて主演をやらせていただいているので、それが務まっているのかいまだに疑問ですが、素晴らしいスタッフ・出演者のみなさんに支えられながら、毎日楽しく、尖りながら撮影しています」とあいさつ。「ミステリーは、人間のもろさや怖さを楽しむものだと思っていますので、毎話出てくるゲストの方々の心情を楽しみながらご覧になっていただけたら」とアピールした。
主人公・葉村晶に感じた最初のイメージは「汗癖の悪い女」だったそうで、「きれいに足をそろえて座らない。男の人のように座って見せるというのは、一番簡単にできる自分を強く見せるやり方だと思った」と役作りについて説明。「自分自身も、音楽をやってきて男の人が多い中でどれだけ自分を大きく強く見せるか躍起になっていた時期もあるので、つながるところもあるのかなと思います」と話した。
葉村晶は不運で、トラブルメーカーを引き寄せるという役どころ。自身はどうか聞かれると、「私はエピソードトークが1つもないというくらい平々凡々と生きている」と言い、「今回初めてですね。すっ転んで、殴られて、転び回って、こんな人生絶対イヤですけど、いろんな経験をさせていただくのは新鮮な気持ちになれて面白いです」と、貴重な経験を楽しんでいるようだ。