JR北海道は16日、北海道新幹線札幌駅の計画に関して、鉄道・運輸機構から委託を受けて進めている設計等の進捗や、北5西1街区の再開発と調整により、2018年3月29日に開催された「北海道新幹線札幌駅ホーム位置に係る調整会議」(北海道、札幌市、鉄道・運輸機構、国土交通省、JR北海道)における確定事項に基づく現計画から、いくつかの内容を変更すると発表した。
変更されるのは新幹線専用改札の位置、新幹線平面線形とホーム位置、在来線乗換跨線橋の位置の3点。新幹線専用改札は2018年計画において1階に位置していたが、利用者のわかりやすさを考慮して3階へ変更し、在来線改札や幹在乗換改札と同じフロアに集約する。再開発ビルとも接続することで、バス・地下鉄・タクシーとの交通結節機能を確保し、交通広場の利便性も高める。
新幹線平面線形とホーム位置は、札幌市とともに検討を行う予定の創成東地区への新幹線東改札設置が容易になることから、新幹線の平面線形を見直し、新幹線下りホームの位置を南側に約1.5m、東側に約25m移動する。これにともない、上下ホームの幅員についても変更が生じる。
在来線乗換跨線橋については、乗換跨線橋と在来線ホーム接続部の通路幅を広くできる構造とするため、乗換跨線橋の位置を現計画から約50m西側(在来線ホーム中心側)に変更する。これにより、東西連絡通路は約50m延びることになる。
なお、詳細な検討による計画の精査完了後の新幹線工事に関して、建築主体である鉄道・運輸機構が必要な工事実施計画の変更手続きを行うとしている。