iPhoneのアラーム機能は『時計』アプリに組み込まれ、「アラーム」タブで設定できます。コントロールセンターから直接呼び出せるほか、Siriに命令してアラームをセットしたり停止したりできるなど、システム(iOS)と深くつながっています。
Siriに命令してすべてのアラームを止めたはずが止まらない……というのは、たとえば翌朝5:15と5:30、5:45にアラームが鳴るよう設定したけれど、直前に予定がキャンセルになったためアラームをすべて取り消した、という意味でしょうか? とすると、Siriに「アラームをすべてオフ」などと命令すればまとめて取り消されるはずですが、ひとつ例外があります。
それは、iOS 10から導入された「ベッドタイム」です。この機能は、『時計』アプリの「ベッドタイム」タブに就寝/起床時刻を登録しておくと、通知や着信を制限する「おやすみモード」と連動し、寝るべき時刻に就寝を促し、起きるべき時刻にアラームを鳴らしてくれます。時刻だけでなく曜日指定してアラームを設定できるため、ユーザが規則正しい生活を送るためのアシスタントとして役立ちます。
しかし、この「ベッドタイム」で設定した起床時刻のアラームは、「アラーム」タブで設定するアラームとは管理が分かれています。Siriが命令として実行するアラームは「アラーム」タブで設定したものだけのため、「ベッドタイム」で設定したアラームは取り消されずに残ります。
この問題を回避するには、アラームを取り消すときはSiriに頼らないか、「ベッドタイム」のアラーム機能を利用しないかの二択となります。Siriを利用したアラームの一括取り消しも、「ベッドタイム」も便利な機能ですが、うっかりしているとせっかくの朝寝が台無しになるかもしれませんよ?