脚本家の三谷幸喜氏が15日、東京・渋谷のPARCO劇場で行われた「PARCO劇場お披露目&オープニング・シリーズ記者会見」に出席。生まれ変わったPARCO劇場を饒舌トークでPRした。

  • PARCO劇場お披露目&オープニング・シリーズ記者会見

    三谷幸喜氏

渋谷PARCO建て替えのため、2016年夏より休館していたPARCO劇場が、1月24日にオープンする。1月24日からのこけら落とし公演『志の輔らくご ~PARCO劇場こけら落とし~』、2月12日からの『ラヴ・レターズ ~こけら落としスペシャル~』に続き、3月13日より2021年5月上旬まで、オープニング・シリーズとして全14作品を上演。この日の会見には、オープニング・シリーズ作品のクリエイターとキャストが集結した。

6月中旬から8月下旬にかけては、三谷作品『大地』、『三谷幸喜のショーガール』、三谷文楽『其礼成心中』を3作品連続上演。三谷氏はステージに登壇すると「新しくできたPARCO劇場のシステムについてお伝えしたいと思います」と切り出し、「みなさんが座っている椅子は、本番中に携帯を鳴らした瞬間、8万ボルトが流れます。それから、後方に3つレーザー銃が用意されていて、寝てしまったマスコミ関係者を狙い撃ちするように。そして、緞帳は、必要のないカーテンコールが3回以上続いたときは自動的に降りてくる」と冗談を連発して笑いを誘った。

また、1作目の『大地』について、「関係者のみなさんにうれしいニュースがあります。もう本はできています」と発表。会場から拍手が起こる中、三谷氏は「頭の中に。あとは書くだけです」と続け、再び会場から笑いが。さらに、3作品の上演期間が東京オリンピック・パラリンピックとかぶっていることに言及し、「東京オリンピックと丸かぶりですけども、ぜひみなさん、スポーツに興味のない方はこちらに」と呼びかけた。

オリンピックに負けないような秘策を聞かれると、「ないですね。相当敵は強大なので」と回答。続けて、「そんなときに上演しようと思ったPARCOさんには信頼を感じたので恩義に応えたい。ただ、出演者の中に、オリンピックの聖火ランナーをやるヤツもいて、そいつはちょっと許せないなと。でも頑張ります」と冗談交じりに意気込みを語った。

会見には、渡辺謙、宮沢氷魚、森新太郎、石田明、吉田一輔、大泉洋、山本耕史、竜星涼、長田育恵、宮藤官九郎、河原雅彦、生瀬勝久、池田成志、古田新太、前川知大、杉原邦生、市川猿之助、天海祐希、G2も出席。司会は藤井隆が務めた。

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