ゲームアプリのように容量が1ギガを超えるアプリが珍しくない昨今、ストレージのやり繰りも大変ですよね。大半のAndroid端末はmicroSDカードスロットを備えていますから、microSDカードを装着すればストレージは増やせますが、ただmicroSDカードを装着しただけでは、写真/動画や音楽を保存する目的に使用できてもアプリのインストール先にはなりません。

しかし、Android 6.0以降の端末であればmicroSDカードを「本体メモリとしてフォーマット」することにより、実質的にストレージの容量を増やせます。すべての端末がこの機能に対応しているわけではなく、メーカーの方針からか意図的に無効化されていることもありますが、試してみる価値はあるでしょう。

「本体メモリとしてフォーマット」に対応する端末では、「設定」→「ストレージ」の順に画面を開いてmicroSDカードを選択すると、通常のフォーマット(microSDカードの初期化)にくわえて「本体メモリとしてフォーマット」という項目が表示されます。これをタップすると、microSDカードが初期化が開始され、完了すると内蔵ストレージと同様にアプリの保存場所として利用できるようになります。

ところで、microSDカードを本体メモリとして利用する場合には、microSDカードの基本性能に注意して選びましょう。最近のmicroSDカードには、アプリの起動と保存に必要な読み書き性能(ランダムアクセス性能)を識別するための「アプリケーションパフォーマンスクラス」と呼ばれる規格が設けられ、ひと目でわかるようになっています。

2020年1月現在、アプリケーションパフォーマンスクラスには「A1」と「A2」の2種類が定義され、刻印がないカードよりはA1、A1よりA2のほうが確実に速くアプリを起動できます。アプリの起動でストレスを感じたくなければ、「A1」か「A2」と記されたmicroSDカードを選ぶほうが無難です。

  • アプリを追加したいのですが、内蔵ストレージを増やせますか?

    microSDカードを内蔵ストレージと同様に扱うことができます(画面は「moto g6」)