明けましておめでとうございます。本年も宜しくお願い致します。新年を迎え、今年こそは貯蓄をするぞ!と気持ちを新たにしている方も多いかと思います。しかし、毎年同じような気持ちをもって新年を迎えても、年末になるとまた来年頑張ろう…。と思う方が多いのも現実です。

貯蓄目標と貯蓄額を決める

年間の貯蓄目標額を、「100万円」といった金額的な目標を立てる方が多いのですが、この数字だけの目標金額は実現可能性が低くなってしまいがちです。また、金額だけの貯蓄目標ですと、徐々にモチベーションが下がってしまい、挫折しがちです。とりあえず100万円を貯めるのではなく、例えば「年末の家族旅行のために100万円を貯める!」といった同じ100万円を貯めて何をしたいかを目標を具体的にすることが大切です。

もちろん、お金を貯める目標は例に挙げた旅行だけではありません。教育資金や老後の蓄え、住宅購入資金やリフォーム費用などその家庭ごとに必要となるお金の用途は異なりますので、その人ごと、家庭ごとに目標と貯蓄額を割り出すとよいでしょう。

新年に1年の目標と貯蓄の目標を決めるということは、改めてその家庭のお金を考える良い機会でもありますのでぜひやってみましょう。

貯める手段を決める

貯める目標と目標金額を決めただけでそれで終わりではありません。次は目標を達成させるための具体的な方法を考えましょう。旅行を例にした場合、毎月積み立てるのか、それともボーナス加算をするのかといった貯蓄プランを立てます。

積み立てる方法は、定期積立にするのかそれとも航空会社や旅行会社の旅行積立を利用するのかなどの貯める手段を考えて、ベストだと思われる金融商品に申し込みをしましょう。これが老後の資金であれば、個人型確定拠出年金のiDeCo(イデコ)などを検討することになるでしょう。貯める方法が決まったら、早めに手続きをして貯める仕組みを作るのが目標達成への近道です。

目標を実現させるために

目標と目標金額、貯める方法が決まればあとは現実化に向けて動くことです。目標が旅行であれば、パンフレットを取り寄せたりネットで情報を調べて、旅行先を決めるなどどんどん具体的にすることです。予算の中で、人数や旅行日程によって、格安プランを探すなど時間があれば、金額的やサービスなどが優遇されたプランを見つけることができるでしょう。

このように意識をしながら生活することで、日々のやりくりにもメリハリが生まれてきます。目標はその家庭によって異なりますが、その中でもご自身もしくは家族が楽しめるような「遊び」の部分を持たせると楽しみながら貯めることができるでしょう。

年始の目標が年末には達成され、2020年が有意義に過ごせたと思えるようなプランを立てましょう。

丸山晴美(まるやま はるみ)

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外国語の専門学校を卒業後、旅行会社、フリーター、会社員、コンビニ店長へと転職。22歳で節約に目覚め、年収が350万円に満たないころ、1年で200万円を貯める。26歳でマンションを購入。2001年に節約アドバイザ―として独立。ファイナンシャルプランナー、消費生活アドバイザーの資格を取得し、お金の管理、運用のアドバイスなどを手掛け、TV、雑誌などで幅広く活躍している