俳優の草なぎ剛が10日、神奈川・KAAT神奈川芸術劇場で主演舞台『アルトゥロ・ウイの興隆』の公開舞台稽古を行い、演出の白井晃氏とともに囲み取材に出席。地上波バラエティ出演の話題になり、テレビへの意欲を聞かれると「仕事ください!」とアピールした。
草なぎは、稲垣吾郎と香取慎吾とともに日本テレビ系『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!』の年末特番などに出演し、大きな話題に。「今年はテレビにバンバン出ていきたい?」と聞かれると、「そうですね。声を掛けてもらえれば、もちろんそういう気持ちはありますので」と意欲を見せ、「仕事ください!」と笑いながら呼びかけた。
本作は、ドイツ演劇の巨匠ベルトルト・ブレヒトの大作で、ヒトラーが独裁者として上り詰めていく過程をシカゴのギャングの世界に置き換えて描く音楽劇。生バンドによるファンクミュージックに彩られ、シカゴのギャング団のボスに扮した草なぎがエンターテイナーとしての魅力を最大限に発揮する。
草なぎは「先ほど全部つながったので、最後まで舞台がたどり着けるかどうか、途中止まるかなと。ちゃんとできたら褒めてください」と冗談交じりに話し、「でも大丈夫です。白井さんが演出してくださっているので。見どころはすべてだと思います」とアピール。
「すごくやることが多くて、稽古場で2回通したんですけど、実際に舞台上でいろいろな転換とか、そういうものを今日初めて。40分くらい前に『あ、こういう舞台なんだな』って初めてわかりまして」と打ち明け、「ちゃんとできたらすごくエンターテイメント性の高い、ものすごく良い作品になるんではないかと。あとは僕がちゃんとやればいいんだなと思っています」と語った。
さらに、「明日から幕を開けます。膨大なセリフの量で正直まだセリフを覚えていないんですけど、明日まで時間があるのでなんとかなるんじゃないかなと」と不安も吐露しつつ、「白井さんとタッグを組んで今までにないような草なぎ剛が見えると思いますし、白井さんの演出も斬新でしびれる感じになっていますので、ぜひともよろしくお願いします」と呼びかけた。
舞台『アルトゥロ・ウイの興隆』は、1月11日~2月2日に神奈川・KAAT神奈川芸術劇場にて上演。