ASUSの現行製品のなかで異彩を放つ「ZenBook Pro Duo」は、プロクリエイターの利用を念頭に、ワークステーション級の処理能力と、メインの4K画面に加えてキーボード奥にも広大なサブ画面を持つ特殊なデュアルディスプレイ仕様で話題となったノートPCだ。そのASUSが、CES 2020が開催中の米ラスベガスで、同様に特殊2画面仕様ながら、重量を十分にモバイルできる1.5kgに収めた新モデル「ZenBook Duo」(型番:UX481)を発表した。
まずはZenBook Duoのスペックからご紹介しよう。メイン画面は14型フルHD(1,920×1080ドット)液晶、肝心のサブ画面の方はインチ数で言えば12.6型で、横幅をメイン画面とあわせた1,920×515ドット液晶。sRGB100%もうたっている。そして本体のサイズは普通のノートPCで言うところの14型相当で、数字としてはW323×D223×H19.9mm。本体の重量は1.5kgなので、かばんに入れてリアルモバイルできるレベルだ。
メインとサブの画面、キーボードやタッチパッドの配置や使い方などはZenBook Pro Duoと変わらないが、小さくなった分、内部ハードウェアはやや控えめ。CPUに第10世代Intel CoreのCore i7-10510U(Comet Lake)、GPUにNVIDIA GeForce MX250(2GB)、メモリに16GB容量のLPDDR3 2133MHz、ストレージに1TB SSD(PCIe Gen3 x4)。OSはWindows 10 Proだ。インタフェースはポート類がUSB 3.1 Type-C×1、USB 3.1 Type-A×2、HDMI×1、microSDリーダー。無線コネクションはIntel Wi-Fi 6(Gig+)、Bluetooth 5.0。本体上部にWindows Hello対応のIRカメラを備える。
比較のためにZenBook Pro Duoのスペックをおさらいしておくと、こちらはメイン画面が15.6型4K(3,840×2,160ドット)、サブ画面が3,840×1,100ドット。CPUは第9世代Intel Core i9で、GPUはGeForce RTX 2060だった。本体サイズはW359.5×D246×H24mm、重量は2.5kgと、1.5kgのZenBook Duoと比べると大きな違いだ。
ZenBook Duoの価格と発売日について。Zenbook Pro Duoが50万円近いPCなので、スペックにあわせて下がっているといいが、価格は現時点で未定。発売時期は今年の第1四半期を考えているそうだが、そもそもZenBook Pro Duoの14型版の存在は、昨年5月のZenbook Pro Duoの発表時点で公開だけされていて、その後は音沙汰がなかったというものなので、今度こそ発売にこぎつけてほしいところ。