『M-1グランプリ2019』王者となったお笑いコンビ・ミルクボーイの内海崇と駒場孝。オファー殺到中の彼らは、6日に放送されたニッポン放送『ミルクボーイのオールナイトニッポン』(25:00~27:00)のパーソナリティを担当した。
生放送を終えた直後の彼らを直撃し、『M-1グランプリ』以降の変化や初『オールナイトニッポン』の感想、2020年の目標などについて聞いた。
■かなりの多忙も「精神的には楽」な理由
――昨年の『M-1グランプリ』以降、かなりお忙しいのではないでしょうか。
内海:『M-1』優勝した次の日で、テレビだけで7本出ましたね。去年は『M-1』まで4回しかテレビに出てなかったので、ほぼ倍ですね。1日で1年以上働いてました(笑)。舞台も今まで1日1ステージ、多くても2ステージだったんですが、正月三が日は、9ステ―ジ、8ステージ、9ステージでした。だいぶやらせてもらいました。
――かなりの仕事量ですが、お体は大丈夫ですか。
内海:声とか喉とかにはきちゃってるんですけど、全然精神的には楽ですね。今まですべってきたので、すべる2ステよりウケる9ステの方がやっぱり楽しいなと。
駒場:全然まだまだいける感じです。でも僕もいろんな題材を言いすぎて、ホンマにオカンが何を言ったか忘れるという(笑)。ネタ飛びましたね。
内海:結構攻めていて、『M-1』以来、コーンフレークともなかのネタをほとんどやってないんです。9ステのときも、1回も同じネタをやりませんでした。
■初オールナイトニッポンに「身が引き締まりました」
――今回、『オールナイトニッポン』のパーソナリティを務めたわけですが、駒場さんはかなりのラジオ好きなんですよね。
駒場:放送でも言いましたけど、オープニングの曲(「ビタースウィート・サンバ」)をずっと聴いていたいぐらい好きで。提供読みも僕がやる予定はなかったんですが、後半に言わせてもらいました(笑)。ただのファンが入ってきたみたいな状態です。
――過去聴いていた『オールナイトニッポン』の思い出はありますか。
駒場:西川貴教さんの『オールナイトニッポン』ですね。「ミュージシャンの方なのにめっちゃ面白いやん」ってインパクトがありましたね。
――内海さんは『オールナイトニッポン』をやられてみていかがでしたか。
内海:スタジオ入ってみて、やっぱり歴史を感じますね。すごい人がやってきたんやと思ったらうれしくもありますし、身が引き締まりました。あと、リスナーさんがすごい面白い方が多くて、一緒につくり上げていく感じでしたね。
■メール0通から約1700通に
――コーナーへのメールは約1700通も来たそうですね。放送では「去年5月まで公開生放送をやっていたが、その時はまったく反響なかった」と言ってましたね。
駒場:メール0通ですからね、1年で(笑)。
内海:反響というか、ボール投げても返ってこなかったですから(笑)。
――『M-1』直後の優勝会見で、内海さんは「トークができるかどうか、みなさん不安だと思うが、1から頑張る」と話されていました。フリートークの手ごたえはいかがですか。
内海:言ってましたね(笑)。ホンマに忙しくて2人でしゃべるという時間もなかなかなかったので、ありがたかったです。「あ、こういうこと思ってたんや」と今日分かりましたし。
駒場:2人やったら、別にいつもずっとしゃべってるんで、その感じの延長でできました。
内海:でも素の感じだと、ちょっと悪口多めになってしまうので、そこだけちょっと抑えてやりました(笑)。
――深夜放送ならではの下ネタトークもありましたね。
内海:オカンが「早く寝てもうた」っていうことを願います。でも(気をつかって)「寝てもうた」って言うやろうな、ウソついて。
駒場:俺の奥さんは絶対起きてるから、ガンガンに怒ってるやけどな(笑)。でも『オールナイトニッポン』に出させていただいているわけですから、自分らのことを隠してどうすんねんってことで、さらけ出しました。
■『M-1』優勝も慢心なし「もっとやらないと負けますから」
――『M-1』王者として2020年を迎えるわけですが、今年の抱負をお聞かせください。
内海:大阪に帰って感じたんですけど、僕らが優勝したことで、僕らと同じようなくすぶっている芸人たちも目の色を変えて、ネタ合わせやネタ作りをしてました。ちょっとビビったというか、みんなのスイッチを入れてもうたなと。すごい良いことですが、僕らも負けへんようにもっと頑張らなあかんなと思います。
駒場:忙しいからって、別に僕らが漫才を辞めるわけではないですもんね。もっとやらないと負けますから。
――こんなお仕事をやりたいという願望はありますか。
内海:どの番組も呼んでいただいたら楽しいし、1個1個、全部一生懸命やらせてもらおうと思ってます。
駒場:オリンピックもありますし、開会式で漫才したいです。
内海:無理やって(笑)。
駒場:ずっと僕、言いますからね、オリンピックで漫才したいって。漫才ってプラカードを持っていきますから(笑)。
内海:あとは、ラジオをやりたいですね!「ラジオやりたい」っていうのは昔からずっと言っていました。
駒場:『オールナイトニッポン』やったら、ホンマに全国みんな聴いてますもんね。そこで自分のことをしゃべれるというのはめっちゃ気持ちいいだろうなって。
『ミルクボーイのオールナイトニッポン』は「radiko」タイムフリーにて、13日まで聴くことが可能。
■ミルクボーイ
2007年に結成された駒場孝、内海崇による漫才コンビ。初の決勝進出となった若手漫才師の王座決定戦『M-1グランプリ2019』では、ファーストラウンドで『M-1』史上最高得点となる681点を獲得。勢いそのままに最終決戦も制し、15代目チャンピオンに輝いた。