パナソニックは、2020年1月6日(現地時間)、米ラスベガスで開催中のCES 2020の会場において、プレスカンファレンスを開催。65型4K有機ELテレビなどを発表した。
会見は、世界ランク6位の空手選手である國米櫻氏による空手の「型」から始まった。國米氏は、パナソニックが、このほど北米市場において任命したブランドアンバサダーの一人であり、北米のミレニアル世代やGen Z世代にパナソニックブランドを訴求する役割を担う。
ブランドアンバサダーは、社会課題解決に関心の高い4人のアスリートと契約。Team Panasonicとして、活動を行うことになる。
会見もその説明から始まった。
オリンピックを支え続けたパナソニックが「TOKYO」へ
パナソニックノースアメリカのローレン・サラッタCMO(チーフ・マーケティング・オフィサー)は、「パナソニックは、世界をより良くするために新しい方法を探し、変化を起こすために大胆に動く。私たちは技術の力で、自らを前進させることができると信じており、同時に、改善のための努力を怠らない。それはアスリートも同じであり、今回のキャンペーンでは、情熱を持って、目的を実現するための物語を、アスリートとのパートナーシップによって展開することになる。すべての人が、パナソニックのコミットメントを共有し、より良い世界を実現することを目指す」とした。
まずは、「#whatmovesus」により、「情熱がどのように進歩するかについてのストーリーを共有することになる」とした。
Team Panasonicのキャプテンには、「水の怪物」とも呼ばれ、28個のメダルを獲得した競泳選手のマイケル・フェルプス氏が就任。國米選手のほかに、世界水泳選手権女子において歴代最多の14個の金メダルを獲得、ロンドンオリンピック、リオオリンピックに出場して5個の金メダルを獲得した競演選手のケイティ・レデッキー氏、4つのパラリンピックで銀メダルを獲得したロングジャンプ選手のレックス・ジレット氏が任命された。
会見では、フェルプス氏が登壇した。
フェルプス氏は、マイケル・フェルプス財団を設立し、次世代の競泳選手の育成や水の安全、メンタルヘルスなどに取り組んでいることを紹介。「子供たちには、ドリーム、プラン、リーチという3つが大切であると話をしている。子どもたちが大きな夢を描き、それを実現することを支援している。子供たちには、夢を実現することは可能であることを知って欲しい」などと述べる一方、「パナソニックがより多くの子供たちに手を差し伸べ、より大きな影響を与えることを支援してくれることは、大きな意味がある」などと語った。
続いて登壇したのが、パナソニックノースアメリカのマイケル・モスコウィッツCEOだ。同氏は、2019年8月にCEOに就任している。
同氏は、2020年に東京オリンピック/パラリンピックが開催されることに触れながら、「パナソニックは、1988年にカルガリー冬季オリンピックに放送技術のサポートを提供して以来、30年以上にわたってオリンピックのパートナーを務め、全世界14社のTOPパートナーのうちの1社となっている。ロンドン、リオ、平昌のオリンピックでは、高輝度プロジェクターとプロジェクションマッピングにより、演出をサポート。これらの経験を東京オリンピックに生かすことになる」とし、「2019年7月には、開催1年前セレモニーにおいて、パナソニックのリアルタイムトラッキングおよびプロジェクションマッピングテクノロジーが活用された。また、東京・有明のパナソニックセンターでは、東京オリンピック/パラリンピックのパナソニックパビリオンが設置され、スポーツ体験を楽しんだり、オリンピック/パラリンピックの精神を共有することができたりする。さらに、ATOUNのパワーアシストスーツは、パワーリフティング競技のアシスタントが着用して、競技を支援するといった取り組みも行っている」とした。
また、過去のオリンピックの歴史を残すことにも取り組んでいるとし、「20年以上にわたり、スイスのオリンピック博物館と提携。最新技術を活用して、年間約30万人の訪問者に対して、オリンピックの偉大さを伝えている。また、数カ月前には、東京の新国立競技場の近くに日本オリンピック博物館がオープン。今年春には、米コロラドスプリングスで、オリンピック&パラリンピック博物館が開館し、これらにおいても、パナソニックは持続可能性と技術の両方を提供。180度の表示による没入型映像体験ができたり、顔認証技術により、すべての来場者がスムーズに見学ができたりする」とした。
さらに、新国立競技場には、パナソニックの照明ソリューションやスタジアムスピーカー、セキュリティシステム、デジタルサイネージ、放送カメラ、大型モニターなどが導入されていることも紹介した。