Withingsは1月5日(米国時間)、心房細動(不整脈)のリスクや睡眠時無呼吸症候群(以下、SAS)が認識できるハイブリッドスマートウォッチ「ScanWatch」を発表した。北米とヨーロッパで 2020年第2四半期に提供開始。価格は38mmモデルが249ドル(約27,000円)、42mmモデルが299ドル(約32,500円)の予定で、日本での発売は未定。
内蔵した3つの電極から、医療レベルの心電図を測定できるというスマートウォッチ。ユーザーが動悸などの症状を感じたとき、側面のボタンを押してベゼル両端を触ることで心電図を計測できる。同社が数千の心電図信号を基に循環器専門医と共に開発したアルゴリズムで心電図を分析し、結果を画面上で確認できる。測定時間は約30秒。測定中も、心電図の様子を時計の画面で表示する。
また、継続的にユーザーの心拍を測定することで、ユーザーが動悸などの症状を感じなくとも、異常な心拍があれば心電図の計測を促す通知を画面上に表示する。これによって集計されたデータは、医師や医療関係者と手軽に共有できるという。
SASの認識については、内蔵の酸素飽和度(SpO2)センサーで、血中の酸素飽和度の推移を測定することで、呼吸の乱れによる異常値を感知する。睡眠の長さや深さ、質なども分析でき、睡眠の状態を数値化したスリープスコアも算出する。睡眠情報をもとに最適な時間に目覚めさせるバイブレーションアラームも搭載。
このほか、歩数や運動データや消費カロリー、走行距離といった一般的なアクティビティ・ワークアウト情報も記録可能。各種データは専用アプリ「Health Mate」と連携し、管理できる。
バッテリーは、1度の充電で約30日間使用可能。ディスプレイはPMOLED。ケースは38mmと42mmの2種類で、素材は316L ステンレスケースとサファイアガラス。