CES 2020の開幕を翌日に控えた米ラスベガスで1月6日(現地時間)、AMDがRDNAアーキテクチャをベースとしたデスクトップ向け新GPU「Radeon RX 5600 XT」を発表した。
グラフィックスカードの発売開始は1月21日を予定し、価格は279ドル。
7nmプロセスで製造されるRDNAアーキテクチャ(Navi)ベース世代の新GPU。既存のRadeon RX 5700シリーズと同5500シリーズの間を埋める上位寄りのミドルクラスGPUで、1080p環境で最高のゲーミングを実現する性能を備えるという。市場ではNVIDIAのGeForce 1660 Tiがライバルとなりそうだ。
主な仕様は、CU(Compute Unit)数が36基、SP(Stream Processor)数が2,304基、動作クロックはゲームクロックが1,375MHz、ブーストクロックが最大1,560MHz、メモリは6GBのGDDR6(メモリクロック12Gbps、メモリインタフェース192bit)、TDPは150W。PCとの接続インタフェースはもちろんPCI Express 4.0だ。
参考までに、既存モデルの使用は、
- RX 5700 XTがCU40基、SP2,560基、ゲームクロック1,755MHz、ブーストクロック最大1,905MHz、TDP225W。
- RX 5700がCU36基、SP2,304基、ゲームクロック1,625MHz、ブーストクロック最大1,725MHz、TDP180W。
- RX 5500 XTがCU22基、SP1,408基、ゲームクロック1,717MHz、ブーストクロック最大1,845MHz、TDP130W。
なので、Radeon RX 5600 XTはRX 5700"無印"の動作クロックを抑制したようなスペックになっている。
AMDが公開したベンチマークテストの結果では、GeForce 1660 Tiに対して上回るスコアを、同等以下の消費電力で実現すると、これまでのRDNA世代と同様に電力効率の良さをアピールしている。
またRadeon RX 5600 XTの発表とあわせて、OEM向けのみの提供となるがコア数を削減した無印版の「Radeon RX 5600」と、ノートPCベンダーに提供するモバイル版GPUの「Radeon RX 5700M」と「Radeon RX 5600M」の市場投入も発表されている。